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兵士の装備として現代も使用されている手榴弾。映画やゲームでよく見かける武器の1つになるのですが、韓国では2015年に発生した手榴弾の爆発死亡事故を受け以降行われていなかった訓練が今年の1月1日から再開されていたと報じられています。(写真は参考資料)

韓国メディア『ニューシス』によると、陸軍関係者の話として今月25日、「2019年1月1日から指揮官の裁量に基づき(手榴弾)の訓練を再開した」とし陸軍副士官学校では5日から論山陸軍訓練所では7日から手榴弾投擲訓練を再開したとのことです。

軍, '폭발사고 중단' 3년6개월 만에 실제 수류탄 훈련 재개 :: 공감언론 뉴시스통신사 ::

韓国では2015年9月11日、大邱にある韓国陸軍歩兵第50師団の新兵訓練場で訓練中に実弾でる韓国の防衛関連企業CNOテック製『K413』手榴弾が爆発する事故が発生し27歳の軍曹に相当する人が死亡、当時訓練を行っていた20歳の訓練兵2人が負傷する事故が発生していました。

韓国製手榴弾に欠陥、投げる前に爆発し兵士死亡 : ZAPZAP!

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この時爆発した手榴弾は極めて劣悪で信頼性に劣る手榴弾だったことされており、過去に韓国で行われた定期試験では投げてから3秒後に爆発しなければならないところ、早く爆発するなど欠陥が見つかり、試験された30発のうち6発つまり5発の1発に致命的な欠陥あるなどと報告されていました。しかし、軍では実弾を用いた訓練が実施され続けたことで結果的に死亡事故が発生。後に6万個すべてが回収されました。

韓国軍ではこの事故を受けて実物での手榴弾投擲訓練は中断。後に訓練では爆発しないダミーの訓練用手榴弾が用いられてきたといいます。


今回の実弾を用いた訓練の再開に至っては欠陥が報告されたK413については廃棄となったらしく、新しいものが採用されたとしています。具体的には『軽量化訓練用手榴弾』というもが昨年4月に開発完了。手榴弾についたヘタのような安全ハンドルにエンボス加工が施され長さも7mmほど長くなっているとのことです。

死亡事故を発生させた手榴弾については事故発生の1年前になる2014年9月にも爆発事故が報告されており、双方の手榴弾は同じ製造年度のものだったとしています。ただ、なぜ爆発したのかは当時の国防部は原因を究明できていなかったといいます。