石炭

日本海や黄海、また東シナ海で相次ぐ北朝鮮による天然資源の瀬取り行為。瀬取りを行っていた相手国と資源の最終的な輸入国はどこなのかはほとんど明らかになっていないのですが、韓国メディアによると、北朝鮮産石炭が偽装さる形で韓国が過去に不法輸入していたとして関係者が告発されたと報じられています。

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先日、韓国船籍のタンカー『ルニス(LUNIS)号』が対北制裁決議に違反する形で洋上で韓国が北朝鮮と瀬取りを行っていた事実が明らかになったのですが、この件とは別件で韓国が北朝鮮産の天然資源を違法に取引していたという実態がようやく明らかになったものです。

심재철 “북한 석탄 1만4840t 올해도 한국 들어왔다”

これはルニス号報道の前の先月27日、韓国の中央日報が報じたもので関税庁釜山本部税関が2019年3月26日、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議違反の疑いを受けている北朝鮮産石炭を韓国内に搬入したとして韓国の49歳の輸入業者代表及び、共犯者として2人が書類送検されたというものです。

この石炭は瀬取りにより直接輸入されたのではなく第三国を迂回する形で韓国に搬入されました。具体的には2017年5月に中国で中国産と偽装された北朝鮮産石炭を韓国の浦項港(ポハンハン)に5049トンを搬入。翌年2018年6月にはベトナムでベトナム産と偽装された北朝鮮石炭を浦項港に8201トンを搬入していました。この時点で業者が取引していた北朝鮮石炭は1万3200トン相当に達し、さらに関税庁は2019年1月にも国内に搬入された石炭1590トンあまりが北朝鮮産だったとしています。取引額は合計で23億ウォン(日本円で2億3000億円)相当としています。

なぜ今の時点で問題が発覚したのか。その理由は今年3月に国連安保理対北制裁委員会傘下の専門家パネルが北朝鮮産石炭が韓国に渡っているということを指摘していたことが理由と考えられます。

今回の問題を受けて韓国の野党、韓国党は「北朝鮮産石炭の供給網が2018年前後から中国やベトナムなどに多様化され、関税庁がこれを放置したり正しく把握していなかったようだ」と指摘しています。
特に後半に指摘されていることは事実であり、2018年7月時点で韓国にある釜山港など複数の港では制裁決議以降も北朝鮮産の石炭を積んだ制裁の対象となっている船が20回以上も出入りしていたことを韓国政府は認識していました。

北朝鮮産の石炭を積んだ船、韓国各地の港に出入りも政府は対応せず

ロシアの港で積み下ろしした北朝鮮産の石炭を韓国に運ぶなどしていた不法船舶が野放しになっていることは明らかになっていたもののムン・ジェイン政権下の与党は「安保理決議の履行のため外交的努力をしている」など説明するに留まっていました。
また司法当局は「個人の行動を全て制御することはできない」などと不法取引は個人が行った輸入だなどと理解しがたい主張をしていたことも明らかになっており、明らかな違法取引を韓国政府がわざわざ野放しにするというおかしい構図が今まで永遠と続けられていました。

韓国党の議員は「ムン・ジェイン政権が対北制裁決議履行の意志があるのかすら疑わしい」と指摘しています。
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