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アメリカの民間企業、ストラトローンチ・システムズは自社が開発しているロケットの空中発射母機『ロック』に関して現地時間13日に初飛行が実施されたと報じられています。

NASASpaceFlight.comによると、マイクロソフト共同創業者の一人で昨年亡くなったポール・アレン氏らにより設立されたストラトローンチ・システムズが開発している世界最大の航空機『ロック』に関して初飛行を実施し、これに成功したと報じています。
記事によると今回の初飛行では2時間半飛行したとしており、機体に乗り込んだ3人の乗務員により飛行が実施されたとしています。



ロックは『双胴機』と呼ばれるユニークな機体形状をしており、現時点で機内の様子を撮影した写真などは無いと考えられるのですが、これまでの発表によると乗務員は向かって右側に搭乗し左側には電子機器が搭載されていると言われています。

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エンジンはボーイング747から回収された低バイパス比ターボファン・エンジンを6つ搭載しています。翼の長さは117mに達し、旅客機は当然として人類を月面に送り込んだサターンVロケットよりも長いという特徴があります。

ロックはロケットの空中発射母機として運用を目指します。これは地上で機体中央部分にロケットを搭載し、上空まで運びミサイルのようにロケットを発射するという運用方法になります。搭載可能な重量は過去に発表された資料によると549,290ポンド、約250トンでロックはこの重量を搭載した状態での飛行半径は1000海里(約1850km)です。


現在空中発射ロケットとしてロッキード・マーティンの母機スターゲイザーで運用されているペガサスロケットを3機用意していると記載されており、連邦宇宙局への証明書発行手続きから考えて本打ち上げについては来年以降になる予定です。