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先日韓国で発生した史上最悪の山火事に関して、発生した江原道という地域では被災者の衣服が不足しているという嘘の情報がSNSで拡散しているといいます。一方、このSNSを見た人が嘘の情報と見分けることができず衣服を送っているものの使用済みの古着を送るという人が多く、大半がゴミとして捨てられていると報じられています。

韓国メディアSBSによると、山火事が発生した江原道では現在全国から救いの手が差し伸べられているものの一方で誤った情報が広がったことで復旧復興に障害がでていると報じています。

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記事によると、今月9日よりSNSなどオンラインコミニュティで「被災地では食料は十分確保されているものの、衣服が大変不足している」、「地域住民の服が燃えてしまい服を整理して送ってほしい」という内容が拡散されていたといいます。

これは事実なのか。その2日後、江原道・高城市は「事実と反する」としており、これまで多くの古着が各地から送られてきたもののそのほとんどが倉庫に保管されており「保管が困難になっている」と公式SNSやブログで発信しているとのことです。
また、送られた古着のその半数は捨てなければならないと明らかにしている他、古着に関する問い合わせが殺到しているといい、実際に必要な救援物資の受付が正常にできない状態になっているとのこと。合わせてボランティアに関する問い合わせも殺到しているものの現在は被害保証を確定するための調査を行っている段階だとしており、今後2~4週間後に本格的な募集が始まるとのことです。

SNSの普及でこのような憶測や架空の話が出回り、結果的に不必要な物資まで被災地域に搬入されたことで使用や消費がされずに捨てられるというのは日本の被災地でも耳にする話です。
もちろん今回報じられた衣服については被災地を支援しようと誰かが発した情報であることは間違いありません。日本の被災地でも衣服が不足しているなどと被災地支援として送ったものの一度着用した古着だったり、使い古したゴミ同然の古着だったというのはこれまでも複数報じられています。

この手の衣服については原則として一度も着用していない新品のもの以外は送ってはならず、良かれとして送ったものが結果的に被災地にゴミを送りつけるという行為になりかねません。