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イギリスのリアクション・エンジンズが開発しているのは滑走路から飛び立ちそのまま単体で国際宇宙ステーションまで到達することができるようなスペースプレーンです。その最も重要なセイバーエンジンに関して現在地上施設にてマッハ3.3の環境を再現した試験が実施されると報じられています。

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まるで旅客機のように滑走路から離陸しそのまま宇宙に到達、そして滑走路に降り立つという夢のスペースプレーン。未だこの手のスペースプレーンは開発されていないのですが、実は近い将来実現する可能性が指摘されています。

Reaction Engines Tests Critical Pre-Cooler at Mach 3.3 Conditions – NextBigFuture.com

開発しているのはイギリス企業、リアクション・エンジンズにより設計された『スカイロン』という機体です。ここにはジェットエンジンのように大気中で動くシステム、そして大気が存在しない宇宙でも加速し続けることができる画期的な単一エンジン『セイバー』が搭載されています。

▼セイバーエンジン
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このエンジンに関して技術的に難しいのは高温になるエンジンを瞬間的に冷却するプリクーラーの技術開発です。現在どのような開発状況になっているのかに関してNextBigFuture.comによると現在、超音速飛行条件を直接再現するように設計された地上での高温試験の第1段階が完了しすべての目的は達成されたとしています。そのうえで、今後吸気温度がマッハ3.3に相当する熱条件を再現した地上施設での試験を行うとしています。

▼セイバーエンジンのプリクーラー(モックアップ)
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飛行速度マッハ3.3に耐えうるプリクーラーとはどのようなものなのか。これまで開発された実用型の航空機として最速なのはアメリカ空軍運用していたSR-71ブラックバードと呼ばれる機体で最高飛行速度は3,529km/hでマッハ2.85でした。これはエンジンの性能の限界ではなくそれを収める機体本体が限界を超えてしまうという理由での最高速度になるのですが、現在開発されているセイバーエンジンのプリクーラーは4,075km/hに達しており極めて高速であることがわかります。

スペースプレーン『スカイロン』の開発にあたりイギリスのバッキンガムシャー州ウエストコットには『TF1(Test Facility 1)』というコアテストと重要なサブシステムをそれぞれ試験施設、アメリカには『TF2』という施設が2020年を目処に完成予定です。TF2では0km/hからマッハ5程度の飛行速度をテストすることができる施設で1000度まで加熱されるプリクーラーの動作試験を行うことができるといいます。

スカイロンはこのエンジンを搭載し大気圏内ではマッハ5.4、宇宙ではマッハ25の飛行速度を実現させます。この機体の開発にあたってイギリス政府からは6000万ユーロ、BAEシステムからも2000万ポンドの資金提供があるなど注目されています。
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