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韓国の複数メディアによると、今月10日北西部に位置するハンビッ原子力発電所で原子炉の熱出力が制限値を超えて急上昇し、異常発生から緊急停止の措置が実施されるまで12時間あまり対策がが行われなかったことが明らかになりました。さらに当時重要な制御棒の操作を行っていたのは無資格の人間だったこともわかったとしています。

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韓国メディアSBSによると、10日発生した事故に関してはいくつか記事が掲載されているもののそれらをまとめると、事故が発生したのは2019年5月10日午前10時30分頃でこの日、ハンビッ原子力発電所の1号機では制御棒に関する試験が実施されていたといいます。しかし、その制御棒操作を運営技術指針書制限値を超えた範囲で行ったことで核分裂が急速に強まり熱出力が原子炉の限界を超えるという事故が発生していたといいます。

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制御棒は原子炉の出力を調整するアクセルペダルのような装置であり、これを抜き取ることで核分裂が連鎖的に発生し臨海状態になります。記事によると、制御棒には制御範囲の段階があるとしており、完全挿入時の0段階と表現し完全抜き取った状態の231段階、当時制限値に抑えるためには43段階に抑える必要があったといいます。しかし、制御棒の操作を誤り100段階まで制御棒を一気に抜いたことで熱出力が急上昇。本来は1時間ごとに最大でも熱出力が3%ずつ増えていくものの、この時は1分あまりに18%まで急上昇したとしています。

また当時の行動としては試験開始から2分後、10時32分には制御棒を入れる操作を開始し10時33分には熱出力が1%以下まで減少、午前11時02分には0%を維持することができたと主張しています。

ぱっと読んだ感じでは異常発覚後正しく操作されていると思いきやここには違反が生じているといいます。韓国における原子力安全法によると熱出力が今回のように制限値を超えた場合、原子炉を直ちに停止しなければならない緊急停止措置を実施しなければならないと規定されています。実は事故発生から直ちに行われた一連の操作は定められた緊急停止の措置ではなく従来の手動停止でした。原子力安全技術院調査団が現場に派遣されたことで最終的に正しい緊急停止措置が行われたのは同日午後10時2分。つまり、事故発生から12時間近い時間が経ってからだったとのことです。


その後、事故発生当時制御棒の操作を行っていたのは原子炉の操作資格のない職員が行っていたことが明らかになりました。これに関しては原子炉操縦監督特許権者がいれば無資格であっても操作できるなど主張しているのですが実際にその人物の指示・監督下で操作が行われていたかは明らかになっていません。
また何故一度に制御棒を下げてしまったのかについては一部メディアによると計算間違いと聞き間違いにあったとも報じられています。通常とは異なる制御棒操作を行えば暴走するというのは素人でもわかりそうなことなのですが何故その操作を行ってしまったのか、この一連のやり取りに重要な問題があると考えられます。

韓国水力原子力側は「(熱出力が急上昇したものの)25%を超えれば自動的に停止する装置があるため重大な事故は発生しなかった」などと理しがたいことを早速主張しているとのことです。今回の事故を受けて同原発の使用停止が命令されており、特別司法警察官が投入され事故の詳しい原因を調査しているとのことです。
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