image_142

大小様々なロケットを運用しいてる中国に関して、来月長征11号という全段固体燃料のロケットに関して貨物船を改良した船に搭載し海上からのロケット打ち上げを実施すると報じられています。

スポンサーリンク
中国の新浪网によると、小型の全段固体燃料ロケット長征11号について来月6月5日、山東省山東威海市付近の黄海上で中国初の海上打ち上げを実施すると発表したと報じています。打ち上げに成功すればロシアのシーローンチにつぐ2番目の海上発射システムになります。

长征11号火箭下月进行海上试射 使用改造货轮作平台|运载火箭|长征|海上发射_新浪军事_新浪网

記事によると、海上発射システムに関しては2017年9月第3回中国国際商業宇宙サミットで宇宙航空科学技術グループは初めて海上打ち上げ長征ロケットを開発中だという内容を発表していました。打ち上げプラットフォームについては1万トンクラスの民間貨物船を改造したものを使用。海上打ち上げ型長征ロケットは打ち上げの設備が簡単でかつ、迅速な発射が行える固体ロケットを採用するとのみ発表していました。

中国で運用されている長征シリーズは宇宙飛行士を打ち上げ可能な大型ロケットまで存在するのですが、唯一長征11号だけが全段固体燃料を採用しているため採用されたとしています。長征11号のスペックとしては高度500kmの地球低軌道に500kgの打ち上げ能力があるとのことです。

▼長征11号の紹介動画(陸上打ち上げの紹介)


具体的にどのような計画で進んだのかは、海上打ち上げ構想は2017年に要素試験が完了。2018年前半には各種試験を行い打ち上げが実施できる能力があると評価されていたといいます。来月5日の打ち上げに関しては『吉林一号高分03A』、『婁星号』という2つの人工衛星を打ち上げるとしています。

▼シーローチンの海上打ち上げロケット
image_143

世界には既に同様の海上打ち上げを行っている企業が既に存在しています。それはシーローンチという企業で、元々米ロなど多国籍企業として設立されたものの経営破綻などの経て現在はロシアが運営しています。運用さているのはゼニットロケットです。

何故、ゼニットロケットをはじめ長征11号は陸ではなく海上からの打ち上げを行うことになったのか。
これにはいくつか利点があるとされており、まず赤道に近ければ近いほどロケットの打ち上げ性能を100%発揮できるというものです。それには赤道に近い地点、つまり日本では北海道よりも沖縄で打ち上げたほうが同じロケットでもより重たい質量を打ち上げることができるということになるのですが、中国では最南端の発射場でも赤道から10度緯度が高いということに理由があったとしてます。

従って海上打ち上げは赤道に近い地点で発射することでロケットの性能を100%発揮することができること、それ以外にも陸上では周辺に人家が存在することで生じる騒音といった問題、また航空機の航路なども考慮しなければならないなど制約がありそういった諸問題も緩和することができるという利点があります。

日本では平坦な土地が少なく、かつ南北に広大な海を持っている海洋国家であればゼニットロケットや中国の長征11号のように海上発射の方が適しているのではないかと考えられます。ただ、打ち上げ頻度の少なさ、1基あたりの打ち上げコストの高さなどを勘案すると安価とされる海上発射を採用したところでそれほどコストパフォマンスの高い打ち上げにならない可能性も考えられます。
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで『ZAPZAP!』をフォローしよう!