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アメリカ軍が現在使用しているブラックホークなどのヘリの後継機として、2機種開発が進められているのですが先日その一つV-280 バローに関して敏捷性テストが実施され陸軍が求める要件を満たしていることが確認されたと報じられています。

今月、ベル・ヘリコプターとロッキード・マーティンが開発しているV-280 バローに関してレベル1と呼ばれる陸軍の公式航空設計基準(ADS-33)という項目があり、詳細は不明なのですがこれに該当する試験が実施された結果、問題視されていた機体の敏捷性については置き換えられるUH-60 ブラックホークと同等かそれ以上の性能があることが証明されたとしています。

V-280 Passes Key Agility Test: Bell « Breaking Defense - Defense industry news, analysis and commentary



V-280は通常のヘリコプターとは異なりオスプレイで有名なティルトローターになっていることから、高速かつ航続距離を得られる一方で敏捷性が犠牲になっているのではないかという指摘なり疑問があったといいます。

V-280について現時点では最高速度が300ノット(555km/h)を達成し、巡航速度はベル社によると280ノットの飛行速度以上の巡航は可能だとしているのですが、現時点では目標となる200ノット(370km/h)以上での巡航ができているとしています。
また山岳地帯での運用のため6000フィート(1820m)でのホバリンクに成功したとしています。行動半径は米陸軍が求める200海里(370km)を超え229海里(424km)を達成しているとのこと。

今回証明された項目に関しては低速度、低高度での敏捷性だとしており、敵からの脅威や強風の気象条件の下で素早く兵士を展開しなければならないため、求められる能力として必要不可欠なものだとしています。