キャンベラ級強襲揚陸艦

海外メディアによると、南シナ海でオーストラリア海軍のヘリコプターが中国の漁船からレーザー照射を受け着艦するという出来事があったと伝えています。この手の中国船舶からのレーザー照射は西太平洋海域で繰り返されているとも明らかになりました。

韓国メディアFNNNewsによると現地時間5月28日、南シナ海の航行していたオーストラリア海軍の旗艦キャンベラ級強襲揚陸艦から発艦していたヘリコプターが中国の漁船から放たれたレーザーが原因で飛行を中止しする出来事があったと伝えています。
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記事によると、当該艦は国際的なイベントに招待されシンガポールに移動中に事案が発生したとしています。具体的な前後関係は不明なのですが、オーストラリア海軍が搭載しているヘリコプターを展開させたところ通過漁船からパイロットたちに向かってレーザービームが照射されたとしています。

▼キャンベラ級強襲揚陸艦
キャンベラ級強襲揚陸艦_1

今回の事態に関してヘリコプターが展開されたことで驚いたことによる漁師たちが個別にレーザーを照射したのかそれとも中国の民兵が漁船に乗っていたのかなど、どのような経緯と理由で照射されたのかは明らかになっていないとしているものの、似たような事件は西太平洋で繰り返されていると記載されています。

何らかの理由から意図的に行ったことはほぼ間違いないと考えられるのですが、レーザー装置は装置は漁を行うだけの漁船には全く必要が無い装備であるため、明らかにヘリコプターなどに向けて使用するため搭載されていた推察することができます。また中国側は民間船が行ったということにすれば国に責任が生じないため何らかの指導の元実施されている可能性も考えられます。

当時キャンベラ級強襲揚陸艦は中国海軍の艦艇から追跡・監視を受けていたとしており、さらに中国海軍から進路を変えるのであれば事前に通知するよう要求されていたなどとも記載されています。この一連の中国海軍による監視に関し、発生海域はいわゆる南シナ海の敏感の海域で発生したのではないとのことです。

昨年アメリカの航空機に向け中国の船舶から照射されたレーザーによりパイロットが負傷するという出来事があったものの中国はアメリカの主張が正しくないなどと否定しています。