今も多くの人を載せて世界中を移動している旅客機。この旅客機についてオランダの航空会社らが最新の機体デザインを発表したのですが、なんと機体後部パックリと割れているV字型という奇抜なものに仕上がっているとのことです。
デルフト工科大学はオランダのKLMオランダ航空と共同で『フライング-V』と呼ぶ次世代の旅客機デザインを発表しました。『V』という文字が入っているように実はこの機体、機体は従来のような円柱状ではなく文字通りVの字になっているという特徴があります。
Flying-V
デルフト工科大学によると、機体スペックとして314人を搭乗可能な客室、160m3の貨物室そして燃料タンクを搭載している一方で優れた空力特性と軽量化が施されたことで燃費はエアバスA350と比較し最大で20%ほど向上しているとのことです。
現在の航空機は客席や貨物室は全て円柱状の機体本体に、燃料タンクは機体本体以外にも翼にも搭載されています。一方で翼の役割はエンジンの搭載と燃料タンクを搭載している程度で荷物を乗せるということはできません。
しかし、フライング-Vは機体そのものが翼の一部として働くため無駄なく軽量化することでき、特徴的な機体構造からは座席レイアウトも柔軟に行えるため客室内の環境も従来機に比べ改善していると主張しています。
気になるのはこの手の航空機には空港に駐機可能なサイズいわゆる国際民間航空機関『ICAO』が定めている旅客機の翼幅214フィート(65.2メートル)に収まっているのかという点です。大学によると翼幅は215フィートとしており、一応この幅に収まるようになっているらしく機体全長も180フィート(約55m)とのことでボーイング787と同じようなサイズに収まっており従来どおり離発着することができるとのことです。
次世代旅客機については現在超音速で飛行する機体が注目を集めている一方で技術的な問題などから実現の可能性は未知数です。一方でフライング-Vのように機体を翼のように使うブレンデッドウィングボディを採用した機体デザインというのは多かれ少なかれ発案されており、飛行速度は従来機と変わらないものの非常に優れた燃費効率で飛行することができるという特徴が示されています。
▼ブレンデッドウィングボディ(参考)
Flying-V
デルフト工科大学によると、機体スペックとして314人を搭乗可能な客室、160m3の貨物室そして燃料タンクを搭載している一方で優れた空力特性と軽量化が施されたことで燃費はエアバスA350と比較し最大で20%ほど向上しているとのことです。
現在の航空機は客席や貨物室は全て円柱状の機体本体に、燃料タンクは機体本体以外にも翼にも搭載されています。一方で翼の役割はエンジンの搭載と燃料タンクを搭載している程度で荷物を乗せるということはできません。
しかし、フライング-Vは機体そのものが翼の一部として働くため無駄なく軽量化することでき、特徴的な機体構造からは座席レイアウトも柔軟に行えるため客室内の環境も従来機に比べ改善していると主張しています。
気になるのはこの手の航空機には空港に駐機可能なサイズいわゆる国際民間航空機関『ICAO』が定めている旅客機の翼幅214フィート(65.2メートル)に収まっているのかという点です。大学によると翼幅は215フィートとしており、一応この幅に収まるようになっているらしく機体全長も180フィート(約55m)とのことでボーイング787と同じようなサイズに収まっており従来どおり離発着することができるとのことです。
次世代旅客機については現在超音速で飛行する機体が注目を集めている一方で技術的な問題などから実現の可能性は未知数です。一方でフライング-Vのように機体を翼のように使うブレンデッドウィングボディを採用した機体デザインというのは多かれ少なかれ発案されており、飛行速度は従来機と変わらないものの非常に優れた燃費効率で飛行することができるという特徴が示されています。
▼ブレンデッドウィングボディ(参考)