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先日深夜、山形県沖で発生したマグニチュード6.7の地震。17日夜には中国で、16日にはニュージーランドでも強い地震が発生したのですが、実は今月16日は地震と関連性があるとされる満月となっており、これが地震の原因になっている可能性があります。

6月の満月を指す『ストロベリームーン』。こは夏至に近いこともあり月が地平線よりも低い位置を通過することでいつもより赤っぽい月を観測することができるのですが、実はこの満月の前後にニュージーランド、中国、そして日本で立て続けに強い地震が発生しました。

具体的には見出しでも紹介したとおり、満月は16日で同日ニュージーランド北東部でM7.2の地震、翌日17日には中国四川省でM6.0の地震、そして日本で18日にM6.7の地震が発生しました。これほど大きな地震が連続して発生するという確率はゼロではないものの何らかの原因がある可能性はないのでしょうか。

実はこれまでも地震と月の動きで地震発生するという研究はいくつか報告されており、主なものとして2016年に東京大学の地震物理学がマグニチュード5.5以上の地震1万1397件を分析したものがあります。
これは地震と発生直前の2週間の太陽と月そして地球の位置関係を調査しさらに潮位から地下にかかる力の大きさの変化を計算したというもので、結果はあくまでもマグニチュード8~9に関しては巨大地震は新月と満月の時に発生する大潮のその前後時に発生するケースが多いことを導きだしています。
例として今回のケースでは日本では18日から21日が大潮となっており大潮の日に地震が発生したということになります。(震源地となった秋田県沖では16~19日が大潮)

もちろんこの研究については判断するにいたる十分なデータが足らないという指摘があるほか、今回の地震のようにマグニチュード7クラスでは因果関係が明確には認められなかったとしていることは合わせて紹介しておきます。

他の研究としては米地質調査所も2008年から2015年米西部、米本土の太平洋側に伸びる全長1,300kmのサンアンドレアス断層で発生した地震81,000回について調査した結果、満月や新月を中心とした前後つまり大潮の前後に深部低周波地震が増加していることがわかったという研究内容も報告しています。

いずれにしても満月や新月、として大潮の日については地震に警戒したほうがよいというの間違いはないと考えられるのですが、大潮は約2週間間隔で発生しているため実質日本のように地震が多発する国に住んでいる以上は大潮の有無に関わらず日々巨大地震に警戒する必要があるということになります。
東海・東南海・南海地震という巨大地震発生の可能性が指摘されている現在、避難経路や防災グッズの確認、また家具の固定や大切な家族との話し合いの場を設ける機会にされてはいかがでしょうか。