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海外の軍事系ニュースサイトによると、ドイツ空軍は先日2機の戦闘機ユーロファイター・タイフーンが空中衝突し墜落したと報じています。この事故でパイロット2人が死亡したと伝えられています。

The Aviationistによると事故があったのは現地時間24日14時頃(日本時間21時ごろ)、ドイツ北東部の空域でパイロットがそれぞれ1名搭乗した2機ユーロファイター・タイフーンが空中衝突し墜落したと報じています。記事によるとパイロットらはそれぞれ脱出したもののそれぞれのパイロットは死亡したと報告されています。

Two German Air Force Eurofighter Typhoons Crash After Midair Collision. Pilots Reported Ejected. – The Aviationist

▼炎上しながら墜落する事故機、コックピット部分が脱落しているように見える
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墜落した機体は民間航空とドイツ連邦軍が共用しているロストック=ラーゲ空港所属の第73戦闘航空団(TLG73)で3機で模擬空中戦を行っていたといいます。しかし、何らかの理由で2機が空中衝突したとしており残った1機のパイロットによりパラシュート降下する様子が確認されていたといいます。

現在のところ詳しい事故原因は明らかになっておらず、記事では1人が死亡し1人が病院に収容されたと記載されているもののドイツメディアによると2人は死亡したと伝えています。


軍用機が訓練中に空中衝突する事故はこれまで複数報告されています。例として2015年にはアメリカ空軍のF-16戦闘機が訓練飛行の際に空中衝突する事故を起しており1機は墜落し、もう1機は翼を半分ほどを失った状態で飛行し続け基地へ着陸するという出来事も報告されています。

片翼の約半分を失った戦闘機、無事に着陸―アメリカ
F-16


▼ユーロファイター タイフーン
ユーロファイター
ユーロファイター タイフーンは1994年に初飛行し、2003年に運用が開始された比較的新しい機体。現在イギリス、イタリア、スペイン、ドイツそしてオーストリア、サウジアラビア、オマーンで運用されています。ステルス機ではなく第4.5世代戦闘機として空対空、対地、対艦の攻撃を1機で行える所謂マルチロール機で524機あまりが生産され各国では主力戦闘機として配備されています。