AIM-120

敵機を撃墜するための主力兵器といえばミサイルです。これに関して従来のミサイルとほぼ同じサイズで最大射程が200kmという新型ミサイルがアメリカが開発していると報じられています。(写真は現行モデル)

中国のニュースサイト『新浪』によると、アメリカの軍事サイトに掲載された内容として空軍の武器担当執行役員、Anjun Brigadier氏がAIM-260という新しい長距離空対空ミサイルを開発していると記者団に明らかにしたと報じています。AIM-260の射程は現在運用されているAIM-120 アムラームの約2倍、約200kmに達する可能性があるとしています。

記事によるとBrigadier氏が述べた内容として、このミサイルは2年前から開発が進められているもので、初期設計は既に完了しているとしています。そのうえで初試験は2021年に開始し2022年には初期運用能力が与えられます。現在フロリダ沖の海域にはAIM-260の目標試験空域が設定されているとのこと。

▼AIM-120を放つF-35
AIM-120_1

運用はAIM-120を搭載可能な機種で最初はF-22ラプター及び、F/A-18E/Fスーパーホーネット、次にF-35及びF-16でも運用できるようになるとしており、将来的にAIM-120を全てAIM-260に置き換えると話しています。
AIM-260は中国が開発したPL-15という射程150kmとされる長距離空対空ミサイルに対抗するためだと軍事サイトの記事では紹介されています。

AIM-260はAIM-120とほぼ同じサイズであるためこのように従来機でも運用可能なうえ射程が2倍程度長いという最大の特徴があります。AIM-260にはいわゆるラムジェットエンジンのようなものは搭載せず新世代の固体燃料ロケットを搭載したことで超射程を実現することができたとのこと。