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季節は梅雨に入り、水回りなど特に湿気が多いところで発生するのはカビです。実はこのカビ、国際宇宙ステーションでも発生しており、将来の長期間におよぶ有人火星探査などでは対策が必要になってくる可能性があると報じられています。

アメリカ地球物理学連合(AGU)が最近発表した研究として国際宇宙ステーションで発見された2つのカビ『コウジカビ』と『アオカビ』に関して、アメリカが今後実施を予定している月及び火星の有人探査でも十分に生き残る可能性がという結論を下したと報じられています。

宇宙生物科学会議で発表されたもので、2つのカビについては地球上では身近な存在なのですが、免疫力が低下した状態では呼吸器系のアレルギー性疾患の原因になるなど問題を発生させる可能性があります。したがって、このようなカビの混入を防ぐというのは私達生物が宇宙船に入る以上防ぐことはほぼ不可能ということになるのですが、例えば火星などに人類が降り立った場合、地球由来のカビで他の天体を汚染されないよう何らかの対策を講じる必要があります。

▼国際宇宙ステーションで繁殖するカビ
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この手のカビを殺菌する方法としては薬品を使ったり場合によっては強い放射線で殺菌するという方法もあるらしいのですが、この手のカビに関しては人間の致死量の放射線の200倍は耐えることができるとされ、宇宙飛行士の手により清掃可能な宇宙船の内部以外つまり宇宙空間に直接晒される外側でも生き抜く可能性があります。

宇宙という過酷な環境下でも生き抜くことができる地球由来の生物はそもそも存在するのか。これに関しては既にいくつか報告されており、2017年12月にはロシアが国際宇宙ステーションの外壁を複数箇所拭き取り地上に持ち帰ったところ微生物が付着していたことが過去に何度か確認されています。また国際宇宙ステーションのコロンバス(欧州実験棟)で行われた研究では地球上の微生物が含まれる岩石を宇宙空間に直接晒す実験を行った結果、1年半以上も繁殖し生き続けていたことが報告されています。

NASAとしてはカビも含め微生物を地球外に侵入させない方法は考えており、2017年8月に『惑星保護官』という専門の職員を年収124,406〜187,000ドル(当時約1400〜2000万円)で募集していたことがあります。

現在、私達人類は地球低軌道から月といった生命が存在する可能性がほぼゼロのような環境でのみ活動してるものの今世紀前半には人類が火星に到達する可能性が示唆されており、地球由来の生き物をいかに持ち込まないようにするのかが問題になってくる可能性があります。

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