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ボタンを押したりICカードやスマホを用いて鍵の開け締めを行うことができるデジタル式のドアロック。韓国では最近ライターで熱すれば開錠できるなどという都市伝説が広まっていることについて調査された結果が報告されています。

韓国メディアFNNEWSによるとライターなどでデジタルドアロックを熱すると自動的に開錠などと噂が広まっているとしており、産業通商資源部は国家技術標準院が国家統合認証マーク(KC認証)を受けたデジタルドアロック15製品を実験した結果を報じています。

라이터로 도어락 열린다? 직접 실험해 본 결과.. - 파이낸셜뉴스

記事によると、今回の試験は実際の玄関ドアに装着された状態を再現しライターよりも強いバナーを用いてデジタルドアロックをが外部から熱する方法で行ったとしています。結果、今回調査された全ての製品について熱により開錠されることは確認できなかったとし広まる噂を否定しました。

今回の試験では12.5cmの炎がでるガスバーナーが用いられてたとしており10分間熱しこれを3回以上繰り返した結果として開錠することはなかったとしています。

▼新林洞強姦未遂事件


この噂が広まったのは新林洞事件という2019年5月28日、30代の男が女性を追跡し自宅のドアが閉まる瞬間にドアに手をかけ開けようとしたというもので、男は女性宅の前で10分間以上滞在しドアを執拗に開けようとするなどしたものです。男は翌日強姦未遂で逮捕されてます。

衝撃的な監視カメラ映像がネット上で話題になっていたらしく、映像にはデジタルドアロックを何回も開錠しようとしていた様子が映しだされていました。ただこの事件ではライターは使用されていないもののSNS上で「実はライターで熱すると鍵が開く場合がある」などという噂が広まっていたといいます。このことから当局がデジタルドアロックの安全性を調べるため調査を行ったということになります。

同様の手口は当然日本国内のマンションでも行われる可能性があり仮に今回の事件がオートロック式ではなく従来の鍵式であれば確実に内部に侵入されていたことが想像できます。この手の事件に巻き込まれないよう、特に女性や子供が1人でドアを開け締めする際は周囲に不審な人物はいないか警戒するよう呼びかけを行う必要があります。