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先月、北朝鮮と韓国の境界『NLL』を越え韓国に侵入し港に入港するという前代未聞の出来事の事案があったことについて、先日港に最も近い部隊で小哨の任務に付いていた兵士(21歳)が投身自殺したと報じられています。

韓国メディア連合ニュースなどによると韓国陸軍は今月8日午後8時58分頃、ソウル市内を流れる漢江にかけられた元暁大橋から陸軍23師団所属のA一等兵が飛び降り自殺したと発表しました。A一等兵は病院に運ばれ心肺蘇生が行われたものの死亡が確認されたとしています。

'北목선 경계실패' 23사단 소초 근무병 투신해 사망…"경위조사"(종합) | 연합뉴스

その後明らかになったこととして飛び降りたA一等兵は先月15日、北朝鮮人4人を載せた船舶が韓国との境界であるNLLを越え南進し更に130km南下した三陟港に入港したという事案(参考)について、死亡していたA一等兵は事案発生当時三陟港の埠頭から最も近い第23師団に所属しており、事件発生当日の午後に小哨に割り当てられていたといいます。

韓国陸軍の関係者によると遺書などは見つかっていないとしているもののスマートフォンのメモ帳から「軍隊生活がつらい」という趣旨のメッセージが残されていたといいます。ただ、北朝鮮船舶の入港に関して警備が失敗したことに対する内容は無かったとも説明されています。

一部メディアによると事案発生前の今年4月にA一等兵に対して幹部から業務に関する内容で叱責があったことが分かっています。一方で北朝鮮船舶入港との関係性については今の所はっきりしたことは分かっていません。軍関係者は「兵士らには責任を問わない」とし当該兵士についても階級が低かったため調査の対象ではなかった」と説明しています。

ただし、北朝鮮船舶が何らかの心理的負担を与えた可能性はゼロではなく、部隊内の様子など今後入念な調査を行うことになってます。A一等兵は今月1日から9日まで定期休暇中だったとのことです。