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普段外を出歩くとき当たり前のように履いている靴に関して、最近ロシアでは裸足で出歩くという行為が流行っているといいます。特に若者を中心に流行っている印象を受けるこの行為、何のために行われているのでしょうか。

ロシアメディアSputnikによると、最近首都モスクワで裸足(ベアフッティング)という人気が高まっているという記事を掲載しています。

「裸足」運動、モスクワで人気高まる【写真・動画】 - Sputnik 日本

それによると、裸足愛好家らは晴れた日に関わらず雨が降ろうが関係なく裸足で歩くとしており、路面がアスファルトだろうかお店の中だろうが、バスなどの公共交通機関も自転車も全て裸足で乗り込むといいます。

なぜ裸足になる必要があるのか。記事によると彼らによると靴により足が締め付けられると訴えているらしく裸足は健康に良いと考えているといいます。またポリーナ・スメルチさんというSNSなどで有名だという人物がこの裸足運動で話題になっているらしく、彼女自身も裸足で歩くことは健康に良いなどと話しているらしく、これを見た若者の間で裸足で歩く行為が流行っているものと考えられます。

ただしロシアでは裸足で公共施設などに入る場合は入場を拒否される場合があるとしておりスメルチさんによるとそのような場合や足が冷たくなった時に念の為サンダルは所持しながら歩いているとのこと。

インターネットで裸足に関する健康効果を調べたところ「裸足は健康に良い」という内容は多く確認できるものの何を根拠に健康に良いのか研究結果を示した論文などは掲載されておらず、いずれも「いいらしい」、「・・・と言われている」という表現での記載が多く見受けられます。
またプラシーボ効果の有無なども記載されておらず健康に良いとする科学的な根拠は見つけ出す事ができませんでした。とあるサイトによると「ハーバード大学の進化人類学室で研究を行ったところ、裸足で走ることで関節に関わる負担が50〜70%も軽減する」という趣旨の内容も確認できます。ただし再現された研究なのかは不明であり、その他にも「体に溜まった電気が体から抜ける」というものや、極めつけには「電磁波が体から抜ける」などと意味不明な内容も掲載しているサイトがあります。

外を裸足で歩くとガラスや木くず、金属、石、草木のトゲを踏むことで足の裏を負傷する可能性があるため単純に靴の締め付けなどが健康を害していると主張するのであれば街中を裸足で出歩くのではなく自宅やスポーツジムなど足の裏の安全が保たれている屋内でのみ行うことが良いと考えられます。