image_38

近年マダニに噛まれたことで媒介する感染症により死亡するという例が報告されているのはご存知の通りなのですが、実は海外ではこれに噛まれたことで30ものアレルギーが生じ大変な苦労が強いられているという内容が掲載されています。

ヤブや公園などにマダニが存在し、できるだけ素肌を晒さないほうが良いなどと呼びかけもされているのですが、実はこのマダニ、ウイルス感染症『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症させるウイルスを持っている以外も噛まれた場合大変な症状が体に出る場合があると韓国メディアが伝えています。

[Pick] 진드기에 물렸다가 고기와 쌀 포함해 수십 가지 알레르기 생긴 여성

これはイギリスのデイリーメールなどが報じたもので、記事によるとアメリカミズーリ州に住む38歳の女性は4年前にマダニに噛まれそれ以来妙なことが体で起こり始めたと話しています。女性によると最初は嘔吐や下痢の症状が現れ突然、体のいたるところが腫れ始めたといいます。

記事によると当時女性は歯茎の炎症がありそれが原因で体に異常が出ていると思い込み、念の為病院に訪れたところ、リンパ線炎という診断を受けなんと「胆嚢を切除しない」といけないという宣言を受けたといいます。女性はこれを信じることができず「誤診だ」と信じ他の病院でも診察を受けたものの、やはり同様に胆嚢切除という結果となったとのこと。

しかし、今年実施した検査を受けたところ女性はアルファギャル症候群を患っていることが分かったとのこと。全く耳にしたことがない病気なのですが、実は非常に最近知られるようになったものでマダニに噛まれることでα-galという糖分子が体内に入り発症するというもので、赤身の肉を口にすると軽度から重度のアレルギー反応が生じるとのことです。

Alpha-gal syndrome - Symptoms and causes - Mayo Clinic

具体的な症状例としては一般的な食べ物アレルギーとしてピーナッツなどは食べた数分後に発生するもののアルファギャル症候群は赤身の肉を食べた3~6時間に発症するとしており、蕁麻疹やかゆみ、ノドや顔、舌、唇の腫れ、喘息、くしゃみ、鼻水、下痢や腹痛、頭痛、また最悪の場合呼吸困難になり致命的な症状が出る場合もあります。
このような時間差があるためアレルギー反応と医師が診断できず最近まで見落とされていたとのこと。

アルファギャル症候群はヨーロッパ、オーストラリア、アジアでも診断されており茂みに入る場合はダニに噛まれないよう対策することが重要だとしています。


今回登場した女性については歯の炎症のために免疫力がかなり落ちた状態になっていたらしく赤身の肉以外にも追加で他の物質にもアレルギー反応を起こす体になってしまったといいます。その数は合計で30あまり。肉と当然としてチョコレートからピーマン、レタス、ピーナッツ、ニンジン、レタス、白米に至るまでアレルギーを反応を起し、現在バナナとイチゴ程度しか口にすることができない体になってしまったとのことです。