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日本が韓国に対して大量破壊兵器の製造も可能だという材料に対して輸出規制強化した件に関して韓国の輸出管理の甘さが指摘されている件に関して、韓国の国会議員は「日本こそ戦略物資を北朝鮮に密輸している」と指摘しています。しかし、そのリストからはある傾向が見えてきます。

韓国メディアによると韓国の野党『正しい未来党』の国会議員が今月11日、日本から韓国に輸出されたフッ化水素などの戦略物資が韓国から北朝鮮、その他の国に密輸されているという指摘をしている件について反論していると報じられています。

하태경 "日, 불화수소 등 전략물자 北에 밀수출 확인" | 연합뉴스

その反論とはこの国会議員によると日本側がこれまで発表した資料を元に「むしろ日本が北朝鮮にフッ化水素を密輸し摘発されている」と指摘。それ以外にも北朝鮮へ様々な物資が密輸され摘発されたケースがあると訴えています。

では『いつ、だれが、どのような物を日本から北朝鮮に輸出』していたのでしょうか。その資料は安全保障貿易情報センター(CISTEC)が公開しているもので、経済産業省発表資料や各種報道資料、『「戦後の外事事件―スパイ・拉致・不正輸出―」 (外事事件研究会編著、東京法令出版、平成19年10月1日発行)』が元になっているものです。最終更新日は2016年10月14日で最近のものはこちらに掲載されています。一部を抜粋するとこのようになります。
2013年10月及び2014年1月 有限会社聖亮商事 及び坂本 賢一こと金 賢哲
日用品等(7558点、646万円相当)を経済産業大臣の承認を受けずに、シンガポール共和国を経由して北朝鮮に輸出した。
2013年6月 吉田 豊
に卓球用品等(374カートン、258万円相当)を経済産業大臣の承認を受けずに、中華人民共和国香港特別行政区を経由して北朝鮮に輸出した。
2012年11月 有限会社三和商会および平野 忠道こと國平 幸石こと權 五植
壁紙(約8,850キログラム)を経済産業大臣の承認を受けずに、中華人民共和国を経由して北朝鮮に輸出した。
2010年12月、2011年3月及び5月 ㈱サンセイ興産、代表取締役平村義行こと崔義行こと李正弘
中古タイヤを経済産業大臣の承認を受けずに、中華人民共和国を経由して北朝鮮へ輸出した。
2011年8月18日 ㈱東アジアサービス、代表取締役 松本絹代、松本 昇、李 宏海
冷凍タラ(約410トン)を、平成23年8月18日に経済産 業大臣の承認を受けずに、北朝鮮へ輸出した。
このように国籍は不明なのですが外国人のような名前と思われる人物も目立っています。

指摘されているフッ化水素酸(フッ化水素)が北朝鮮に密輸されたというケースは1996年2月に発生しており、摘発されたのは東亜技術工業(株)で企業ではなく個人に対して罰金20万円となっています。資料によると「輸出託送品として積み込み北朝鮮に不正輸出していた」、「北朝鮮に緊急支援米を送るための北朝鮮船籍貨物船を利用した不正輸出であった」としています。

東亜技術工業について調べてみると新潮社の記事では『神戸市長田区の貿易会社「東亜技術工業」社長、金基敏容疑者(五二)。北朝鮮側から漁船発注を受け、海運会社社長らに確保を指示したとされる金容疑者は、朝鮮総連元幹部。朝鮮銀兵庫信組の理事や、朝鮮学校の理事を務めるなど、バリバリの「北のエリート」だったという』という内容が記載されています。

つまり何に使用するか目的は不明なのですが北朝鮮は少なくとも1996年時点でサリンの原料にもなるフッ化水素を必要としていたということになります。



またフッ化水素の北朝鮮への密輸については資料を見る限り1996年の2月に発生したこの1件のみです。

今回の規制強化について日本の例のように韓国から海外に密輸されている戦略物資に関しても実際は韓国内にいる北朝鮮人やそれ以外の外国人もしくは協力者により正常な取引と偽られ輸出された可能性も考えられます。規制の強化の有無に関しても、いつ、だれが、どのような物を韓国から海外に密輸したのか個別に確認する必要があるものと考えられます。

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