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韓国で今年6月以降、水道水から錆びついた赤水が出たりカビ臭がするなど相次ぎ問題が発覚し問題が発生した地域ではペットボトル入りの水などが配られています。しかし、この水から最近藻が発生していることが確認されたと報じられています。

韓国メディア『連合ニュース』によると、仁川市(インチョンし)では赤水やカビ臭がする水道水で問題が発生以降、市が被害を受けた住民らに対して飲料水としてペットボトルの水を提供しているもののこの水から緑色の藻類が発生していることが確認され住民らからの抗議の声が上がっていると報じてます。

記事によると、今回問題が指摘されたペットボトルの水は赤水被害が確認される1ヶ月以上前の2019年5月15日に生産されたものでした。市によると、詳細は不明なのですがその後何らかの理由で15日間屋外の屋根がない環境で放置されていらしくこれが15日間続いたとのこと。結果、住民らに配られたのは作られてから約20日が経過したものだったと推定されています。

仁川市によると当該ペットボトルの消費期限は製造から3ヶ月あるとしているものの、長期間日光にさらされると苔が発生する恐れがあるとしており、その事実を住民らに十分に通知していなかったとのことです。また市は流通過程にも問題があったとし、保管方法と飲用についての説明を徹底していくとのことです。

水道水は1週間保存できる

近年、災害が相次ぎ水など数日分の飲料水や食糧を設置しているご家庭も多いのではないかと考えられるのですが、蛇口から出る水道水はいったいどのくらい保存が効くのでしょうか。これについて調べてみたところ、横浜市が行った研究を紹介します。



健康福祉局衛生研究所理化学検査研究課の資料によると、十分に流した後の水道水をポリ容器に空気が入らないように満タンにし27度の環境で一つは陽の当たる明るいところ、もう一つは暗所に保管しそれぞれの残留塩素と一般細菌を測定したというものです。

結果として塩素濃度は陽の当たる明るいところでは2日目に消失、暗所でも3日目には残留塩素がゼロになりました。また一般細菌は水道水質基準(一般細菌数は100cfu/ml以下)という基準に照らし合わせた場合として、これを超えるのは陽の当たる明るいところでは11日日前後暗所では13~14日に超えていることがグラフからわかります。そのうえで、当局によると1週間を目安に水の交換をすると良いとしています。

細菌数の経日変化のグラフ
Photo:準備は万端?災害用保存水 横浜市