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現在韓国で開発が進んでいるのはKFX『韓国型次世代戦闘機』と呼ばれる、所謂比較的安価なステルス機を国際開発するというものです。これに参画しているのはインドネシアですが、開発にあたっての分担金に関して改めて縮小を望んでいると報じられています。

韓国メディア連合ニュースによると、インドネシアの現地メディアが伝えた内容としてインドネシアの当局者であるウィラント長官が何らかの記者会見を開きその場でKF-X計画に関して「インフラと人材開発に予算支出を優先すると韓国に渡す分担金を支払うだけでの予算がない」などとし過去にも報じられていたように改めて韓国に対して分担金の支払額縮小を要請していると報じています。

인도네시아 "한국에 KF-X 분담금 낼 예산 없어" | 연합뉴스

記事によると、分担金の支払いについては「次の時点ではお金ではなく、他の方法で分担金の支払い方法を調整している」とも話しており、その例としてインドネシアで生産している輸送機『CN-235』を韓国に提供する形で現物で支払う案を提案しているとのことです。

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ウィラント長官によると、あくまでフィリピン側の発表として現在K-FX事業に関しては両国大統領の同意の元分担金の支払い協議が行われているとし、自身はその代表として参加していると説明。そのうえで、インドネシアとしては分担金の負担割合を削減したい一方で両国の友好関係も考慮し技術移転の機会も逃したくないと強調しているとしています。



K-FXは韓国とインドネシアにより2015年から8兆7000億ウォン(8700億円)の事業費で2026年までに開発・量産する計画で進んでいるもので、インドネシアはその20%を負担し、試作機1機と48機を現地で生産する計画となっています。
しかし、インドネシアは近年、経済状況が悪化しているなどと理由で2017年下半期からの分担金を先送りしており、2018年の分担金1987億ウォンの支払いと2019年上半期分の分担金を全く行っていないとしています。