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先日ロシア空軍の軍用機が日本の竹島(韓国が主張する独島)上空を領空侵犯したなどと警告射撃が実施される出来事がありました。今回はロシア軍機が度々行っている領空侵犯について毎回「行っていない」と反論しているのですが、そもそもロシアは領空侵犯行為を認めたことはあるのでしょうか。

ロシア軍機が日本に対して関東沖合まで爆撃機などを飛ばしそのまま引き返すいわゆる『東京急行』は定期的に実施されています。これ以外も様々な飛行パターンが確認されており日本の防空識別圏内に入り込むものの、その多くは領空侵犯まではしないという飛行になっています。

しかし、ロシア空軍(ロシア航空宇宙軍)ではどのような理由から不明なのですが、度々日本を含め各国の領空を侵犯するという事案が発生しています。

▼典型的なロシア軍機による『東京急行』(赤線)
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まず旧ソ連時代から現在まで日本で発生したロシアによる領空侵犯の回数は36回を数えます。最近の例としては2008年2月、2013年2月、2015年9月、そして2019年6月です。この場合の対応としては領空侵犯のたびに空自のパイロットが当該機に対して無線で領空外に出るように警告を行っています。

領空侵犯に対してロシア側は「領空侵犯はなかった」など主張しそのほとんどは領空侵犯を認めていないのですが、最近発生した事案の中に少なくとも1件についてはロシア側が認めたものがあります。これは2008年2月に発生した伊豆諸島上空で行われたロシア空軍機による領空侵犯で、当初ロシア側はこれまでと同じように否定していたもののその2ヶ月後、2018年4月に当時の高村外務大臣が訪露しラヴロフ外務大臣と協議を行った結果、『ロシア側より、調査の結果として、意図的に行ったものではないとの説明がなされた』(参考)という記述があります。したがって領空侵犯は行っていたと認めたものになります。また当該機を操縦していたパイロットについては除隊させられたか期限付きの飛行停止措置がされか何らかの責任が取らされたという記憶があります。

また参考として日本に対して行われたロシア機、もしくはそれ以外の領空侵犯のうち警告射撃を実施した例は何回あるのかについては、実は1回しか行われていません。これは1987年12月9日に沖縄本島上空をロシア軍の偵察機が領空侵犯するという『対ソ連軍領空侵犯機警告射撃事件』が最初で最後となっています。ちなみに韓国における警告射撃は先日のロシア軍機に対する領空侵犯事案が初となりました。

また海外で発生したロシア軍機による領空侵犯としては2014年に実施されていたNATO加盟国による軍事演習の際に欧州各国に対して複数回領空侵犯するという出来事があり、その回数は1日に19回を数えていました。

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