image_102

先日、日本の竹島(韓国が主張する独島)の上空にてロシアの早期警戒管制機が領空侵犯したという事案に関して、韓国政府によるとロシア当局から「意図して侵犯したものではない」などと説明を受けていたと韓国メディアが報じています。

韓国メディアSBSなどによると、今月23日午前ロシアのA-50という早期警戒管制機が日本の竹島上空の領空を侵犯した出来事について韓国政府によると当日23日の午後3時にロシア側から「計器の誤作動により計画されていない飛行が実施され当該エリアに侵入した」とし「意図的に領空侵犯したものではない」などと説明を受けていたと報じられています。

靑 "러, 기기 오작동에 계획 없던 지역 침입…의도 없었다"

この発表については韓国駐在のロシア次席武官が昨日(23日)、韓国国防部政策企画官にこのような立場を伝えたとし午前中の記者会見を通じて発表がされました。ロシア側によると、「今回の飛行は事前に計画されていた中国との合同飛行訓練の一つで、計画通りに飛行していた場合はこのようなミスはなかった」とロシア側が説明してきたとしています。

したがって今回の事案についてはあくまで計器の誤作動により発生したということがロシア側の主張だとしており「韓国側がもっている領空侵犯の時間、位置情報、当時の写真などを提供してくれれば解決に役立つだろう」とも大統領府に伝えてきたとしています。また「ロシアは国際法はもちろん韓国の国内法を尊重しており意図的に侵入したのではない」と強調した上で「今回の事案に関係なく韓国との関係が発展することを希望する」と伝えてきたとしています。

今回の領空侵犯事案については先日まで「コンタクトも警告射撃も無い」「横切るなど危険な飛行を下のは韓国側だ」などといつもどおりの強気の態度を示していたもののなぜわず、なぜ手のひらをかえすように領空侵犯を認めたのか。今回の発言というのはあくまで在韓ロシア次席武官が発言したものでロシア国防省や政府の公式的な発言と受け止めてよいのかは不明です。
仮にロシアの公式的な発言だとすれば、今後同様の領空侵犯や領海侵犯などがあった場合はロシアに対しては警告射撃をしたうえで行為を認めさせるというのが有効な手段ということになります。