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地球を周回する多くの人工衛星。観測から気象、データのやり取りを行うものまで様々なタイプがありますが、フランスは今後開発する人工衛星に関して宇宙での自己防衛手段としてレーザーや機関砲を搭載する案があると報じられています。

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海外メディア『Task & Purpose』によると、フランスのフローレンス・パーリー国防大臣が最近発表した内容として、今後構築する巡回用のナノ衛星に関して加えてパワーレーザーの開発も含めた宇宙自衛・監視プログラムを開始すると報じています。

French Military To Develop Satellites With Lasers, Machine Guns - Task & Purpose

記事によると、これは現在人工衛星には衛星破壊兵器からサイバー攻撃まで様々なリスクに晒されているとし、人工衛星は現在通信からデータの共有などに利用されていることから仮に破壊されるとなる国家の安全保障に深刻な影響がでる可能性があるとしています。

その上で、あくまで軍事プログラム上の武装人工衛星開発に7億8000万ドル(約846億円)追加することが決定したといいます。
具体的にどのような武装が施されるのかについては大まかにレーザーもしくは、敵対的な衛星を直接攻撃するための短機関銃だとしており、これによりソーラーパネルを破壊するとしています。もちろんこれらはあくまで自衛用の手段であって攻撃目的の兵装ではないとし、国際法の範囲内でかつ適切な方法で取り扱うとしています。

フランスは7月、今年9月までに空軍内に宇宙専門の部隊を創設することも明らかにしており規模としては220人体制にするとのこと。このように世界では宇宙にまで軍事的影響を強めようとしており、軍事衛星をはじめとした宇宙空間の重要性が増していることに理由があると伺えます。

人工衛星と武装

まず国際的に人工衛星に武装を施すというのは宇宙法などで禁止されていないのでしょうか。簡単に調べてみると宇宙法や宇宙条約で禁止されているのは『核兵器など大量破壊兵器を運ぶ物体(ミサイル衛星等)を地球を回る軌道に乗せたり、宇宙空間に配備してはならない』という部分であり、月などの天体を除き、宇宙空間に人工衛星に武装を施したり対衛星用の攻撃用人工衛星を配備するというのは何も問題ありません。



実際に武装した有人宇宙船や宇宙ステーションが開発されていたことがあり、その中でも有名なのは『ソユーズ7K-P』(ソユーズP)やその発展型『ソユーズ7K-PPK』(ソユーズPPK)および『ソユーズ7K-VIズヴェズダ』(ソユーズ6)というもので、これらは機関砲を搭載し敵の衛星まで1kmまで接近し射撃するという攻撃能力があったとされています。この有人宇宙戦闘機計画は1960年代にキャンセルとなっています。

▼ソユーズ7K-VIズヴェズダ
ソユーズ7K-VIズヴェズダ

▼機関砲を搭載したソ連の軍事宇宙ステーション、アルマース
アルマース

その中でも実際に宇宙に機関砲が搭載されたものが打ち上げられた例としてソビエトは初の宇宙ステーション『サリュート』があります。サリュートは2・3・5号は軍事用の宇宙ステーションになっており、別名アルマース1.2.3号と呼ばれていました。このアルマースには23mm機関砲NR-23を搭載
していました。アルマースの機関砲については攻撃用ではなく自衛用のものだったとされておりこの機関砲は実際に宇宙空間での射撃試験を実施しています。
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