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主に航空機のエンジンの燃費効率向上により中型機でも飛行可能な国際線が増えていますが、エアバスはエンジンではなく主翼デザインを変更することで高効率の旅客機開発を行っています。今回開発されたのはアルバトロスワンという海鳥の翼からヒントを得た機体です。

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エアバスが今年5月より実機を模したスケールモデル機で飛行試験を開始したのはアルバトロスワンというこれまで開発されたことがない主翼デザイン『フレキシブルチップ』が用いられた機体です。実はこの機体、主翼の先端部分にヒンジを搭載しており、飛行中の風によって上下するという構造が取り入られてています。


従来この位置にはウィングレット(ウィングチップ)とよばれる小さい翼が搭載されています。ウィングレットには大きく先端が上に反り上がった『レイクド・ウィングレット』、水平方向からさらに後退角がつけられたレイクド・ウィングチップなどいくつか種類があります。これらは主翼先端から後方にかけて長距離に発生する翼端渦を抑えることができる効果があり、一般的な航空機に搭載した場合燃費が4~5%も節約できるという効果があります。

今回エアバスが開発したフレキシブルチップという構造は分類的にはこのウィングレットになると考えられるのですが、これまでの固定式のものから気流に合わせて自由に動くという構造が搭載されているといいます。

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具体的にはアルバトロスワンのフレキシブルチップは主翼の25%を締めており、構造自体は固定モードと非固定モードの2つを搭載しています。スケールモデルはA321を小型化したものが採用されたとのこと。具体的に燃費はどれだけ向上するのかは記載されていないのですが、フレキシブルチップを搭載することで突風が吹いたときにかかる主翼先端の力を軽減することができるため、従来の固定型比べて翼の構造を軽量化することができるとしています。

エアバスによるとフレキシブルチップを搭載することは結果的に機体構造を複雑化させることに繋がることは認めているものの、より軽い構造と燃費削減がメンテンスなどの諸費用を上回ることが予想できるとしています。

航空機の主翼を折りたたむ構造については軍用機、特に空母艦載機では当たり前のように採用されているものの、飛行中は固定して運用されています。また旅客機では初めてBoeing 777Xに主翼を折りたたむ構造が採用されているもののこちらも駐機中のみの構造となっており、飛行中はやはり固定された状態で飛行することになっています。
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