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今月2日、北朝鮮が発射したロケット砲について北朝鮮メディアは新しく開発した大口径操縦放射砲の試射を行ったと発表しました。これに関して韓国では従来のロケット砲とは異なる点もありロケット砲なのかそれともミサイルに分類されるのか議論が繰り広げられていると報じられています。

今月3日、北朝鮮の朝鮮中央通信は2日未明に行われた飛翔体の発射に関して『北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は新たに開発された大口径操縦放射砲の試射を再び視察した』という内容を掲載しました。朝鮮中央通信によると、この新型大口径操縦放射砲に関して「高度制御水平飛行性能と軌道変則能力、目標への命中率、弾頭部の爆発威力が十分、確認され、正恩氏は大いに満足した」と伝えていると報じられています。

実はこの飛翔体について、在韓米軍そして韓国軍側の分析によると北朝鮮は放射砲、つまりロケット砲と表現しているものの飛行速度と飛行方法はロケット砲ではなくミサイルだったと分析しているとのことです。

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その理由として北朝鮮が最近発射していた北朝鮮版イスカンデル(KN-23)は垂直に発射され短距離弾道ミサイルに分類されており、通常の弾道ミサイルとは異なり宇宙空間には到達せず大気圏内を飛行するという特徴があります。そしてこのミサイルは発射後高度が上がるもののその後は降下し水平飛行に入りターゲットに近づくと再度上昇し下降しながらターゲットに命中するという特徴があります。

一方で一般的な放射砲つまりロケット砲は無誘導の打ちっぱなしというものであり、発射後の軌道も山なりの放物線を描く特徴があります。しかし、今回北朝鮮が試験した『大口径操縦放射砲』はこのような無誘導ロケット砲とは異なり、発射後はイスカンデルに近い上昇下降、再上昇し下降しながらターゲットに命中するという飛行特性があったといいます。

このようなロケット砲については北朝鮮に軍事技術を提供していたSCAICという中国のA-300のそれも上昇し下降、再上昇し下降するという飛行をするとしており、韓国軍の関係者によると今回試験された大口径操縦放射砲は中国のA-300の輸出型と同様の飛行特性を持っているたと分析しています。

▼大口径操縦放射砲
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また韓国軍及び米軍当局によると今回北朝鮮が発射した大口径操縦放射砲の飛行特性として分かっているのは飛行速度がマッハ6.9に達しており、短距離弾道ミサイルに近い飛行速度に達していたと発表しています。一方通常のロケット砲では例えばA-300であればマッハ4.5程度、同様のロケット砲であってもマッハ5程度だといいます。
従って米韓両当局は2日の飛翔体はミサイルと断定したものの、公開された写真では移動式発射台(TEL)に搭載されているなど典型的なロケット砲のような構造となっていたとしています。

その上で、北朝鮮が今回発射した飛翔体については口径が400mmまで拡張された可能性が高い(A-300は口径300mm)としており、より強力な1段、2段エンジンを開発、搭載可能な弾頭重量を増したうえでミサイルのように誘導も可能とするロケット砲またミサイルでもない新型兵器システムを誕生させたと記事では記載しています。

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