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先日、ロシアの海軍基地にあるミサイル実験場で爆発が発生しこの爆発がロシアが開発している原子力巡航ミサイル『9M730 ブレヴェストニク』ではないかと言われています。今回はこの爆発事故の原因とされる原子力巡航ミサイルとはそもそもどのような兵器なのか調べてみました。

一般的に巡航ミサイルとは亜音速、つまり音速以下の速度で飛行するものが多く(一部は音速を超え飛行するものもある)、その代表的な兵器のアメリカ軍が運用するトマホームは低速の一方で射程は数千kmという特徴があります。

搭載されているエンジンは小型のターボファンエンジンとなっているのですが、今回ロシアで爆発したと言われている原子力巡航ミサイル『9M730 ブレヴェストニク』は動力が原子力となっている特徴があります。

9M730 ブレヴェストニクは2018年3月1日、ロシアのプーチン大統領が行った年次教書演説で開発が初めて明らかになったもので複数発表された核兵器を搭載可能な新型兵器の一つです。ブレヴェストニクという通称はロシア連邦国防省公式サイトからの一般投票により選ばれました。

この兵器について発表当初から「無限の航続距離がある」とする巡航ミサイルで話題になっており、弾頭には核弾頭も搭載可能で長い航続距離を活かし防御が薄い地域から侵入し攻撃をするという特徴があるとされています。



そもそも原子力巡航ミサイルの無限に近い推進力はどのようにして生み出されるのでしょうか。
9M730 ブレヴェストニクについてその原理は明らかになっていないものの、これまで開発・設計されたものに同様の原子力巡航ミサイルが存在しており、簡単に説明すると高温に熱せられた原子炉に空気を送りこみ加熱することで膨張した空気を排出することで推進力を得るという装置になっているそうです。

▼アメリカが開発した核ラムジェットエンジン
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例としてアメリカではProject Plutoという計画で1960年代に実際に原子力巡航ミサイルの検証エンジン『Tory-IIC』が開発されています。
ウィキペディアによると、設計では原子力巡航ミサイルの発射は巡航速度に達するためロケットブースターにより加速されその後はほぼ無限に近い射程となります。弾頭には複数の核兵器を搭載可能で、投下後も巡航ミサイル本体は核攻撃の対象ではない人口密度の低い上空を数週間に渡り飛行することで音速突破による衝撃波と排出される放射性降下物で街を破壊するという方法が考えられていたとのことです。

Project Plutoについてはその後大陸間弾道ミサイル技術が発達したことを受け高性能の巡航ミサイルは不要という判断がされ結果的に開発は中止となったそうです。

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