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アメリカを中心に民間企業によるロケットの開発が盛んに行われているのですが、先日その一つだったヴェクター・ローンチ社が財務上の問題により工場が閉鎖され開発が中止となったと報じられています。

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海外メディアによると、今月9日アメリカ ユタ州に本社を置くベクター・ローンチについて、経済的困難により会社の操業を中止を余儀なくされていると報じています。同社によると同社の広報担当は設立時からの最高経営責任者を交代し、合わせて開発しているベクターRロケットについても開発を継続する方法を模索しているものの、財務上の問題により事業は停止しているとのことです。

Vector replaces CEO, suspends operations amid financial problems - SpaceNews.com

ベクター社は2016年に設立されたばかりの宇宙ベンチャーで、全長12m、直径1.1m、45kgの質量を高度800kmに投入することできるベクターRロケットの開発を進めてきました。2017年には初号機の試験打ち上げが実施され正常に成功したと報じられています。

ベクターRロケットは1回あたりの打ち上げコストが150万ドルとおよそ1億5000万円という低価格ロケットとなっており、同社によると第一段ロケットをパラシュートで回収することで再利用が可能だとしており、最大で1週間に1回ほどの打ち上げを行いたいとしていました。

▼2017年の打ち上げ
ベクターR

その後打ち上げが実施されたことはなく、今から今年6月には全宇宙協会の場にて、2019年末にベクターRのロケット打ち上げを計画していると発表されていたほか、8月には軌道上への打ち上げが実施される予定を発表していたといいます。また2021年に米空軍から小型衛星を打ち上げるため340万ドル(約3億5000万円)の契約をしていたとのことです。

しかし、ここ最近同社の従業員により財務上の問題が報告され3つの工場が閉鎖状態に陥っているとし従業員150人が影響を受けているとリークされたところ、後日同社から同様の声明が発表されていたといいます。

この手の低価格ロケットを運用するベンチャーは数多く誕生しており運用コストを下げるためには非常にロケットの回収と再利用など難しい技術が必須となりつつあり開発に多額の費用がかかるという問題も生じているものと考えられます。
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