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東京オリンピックでソフトボールと野球の試合会場となるのは福島県にある福島県営あづま球場です。韓国では東京オリンピックの『アキレス腱』として放射線問題を連日取り上げているのですが、実際の放射線量はソウル以下の放射線量だったことが確認されました。

2020年東京オリンピック開催まで残り1年。東京オリンピックで実施される野球・ソフトボール競技は福島県のあづま球場で行われる予定です。福島といえば東日本大震災によるお東京電力福島第一原発事故が発生した都道府県です。

韓国では特に韓国のホワイト国外し以降、日本の放射能問題を多く取り上げています。理由をあえて一言で表現すると東京オリンピックの妨害です。公に妨害とは口にはしていないものの韓国では放射能(放射線)が東京オリンピックの「アキレス腱になる」などとしホワイト国外しの対抗措置として韓国政府が国際機関レベルでの問題提起していることからも意図が確実に見え隠れしています。

さて、韓国メディアSBSは競技が行われるあづま球場にてガイガーカウンター(放射線測定器)を用いた簡易的な空間放射線量を測定した結果を公開しました。日本でも福島で開催される競技について「本当に安全なのか」と疑問を持つ方も多いのは事実であることは間違いなく、参考として紹介していこうと思います。

[취재파일] 후쿠시마 야구장, 지금 방사선량은 어느 정도?

今回SBSは取材班は今月27日、あづま球場で高精度のガイガーカウンターを用いて2時間かけ地上1.2~1.4mの高さで空間線量をそれぞれ測定しました。ガイガーカウンターにはホコリなどで測定数値に影響を与えるの防ぐため薄いビニール袋をかぶせて行ったとしています。この袋による測定値には影響は与えないとレンタルした業者からの指摘も得ているとのことです。

実際に測定した結果は以下の通りです。
あづま球場 放射線測定

(黄色矢印位置)あづま球場入り口付近…0.06μSv/h
(緑矢印位置)あづま球場付近…0.07μSv/h
(紫矢印位置)多目的練習場とテニスコート付近…0.10μSv/h


上の画像では赤四角枠で囲ったところは除染土が保管されていたところで今回は除染土から離れた球場から近づく形で測定が行われました。現在この除染土は全ては撤去されていないもののその一部が残されているとのことです。

あづま球場 放射線測定_1
Photo:SBS

記事によると『IOC国際オリンピック委員会は東京オリンピック組織委員会からあずま球場の放射能から安全である確約を受けている。東京オリンピック組織委員会は今回調査したとおり基準値以下の数値(日本政府設定値以下)に基づき通知をした可能性が大きいと考えられる。大韓体育会は、あずま球場と福島産食材に関して第三者専門機関による放射能および放射線数値検証を要求しているものの、日本が「基準値以下」を続け主張しておりIOCがこれを正式に受け入れるならば大韓体育会の問題提起は特別な反響はなく終わる可能性が高いと考えられる』とのことです。

韓国ではこういった国民が疑問に思うような内容を取材したり調査したりということが比較的多く行われている国です。したがって今回の調査はその一つに過ぎません。

福島よりソウルの方が高い放射線量

いくつかの個人ブロガーなどが発信しているように、福島県にあるあずま球場に比べ、実はソウル市の方が放射線量が高いということが今回の調査から改めて明らかになりました。

これは韓国原子力安全技術院のホームページで公開されているデータと比較したもので、2019年8月30日のデータを見ると韓国のソウル市における空間線量は0.119μSv/hです。これはあずま球場と比較した場合約2倍ほど高い数値になっています。ちなみに東京都新宿区における同日の空間放射線量は0.037μSv/hです。

ソウル 放射線量

韓国ではソウル市以外でも平均して0.1μSv/h前後の放射線量となっています。理由については「韓国のアスファルトなどに放射性物質が混入しているためだ」と紹介されているところがあるものの、実際のところは朝鮮半島の地盤が関係しており、大半が花崗岩となっておりそこから放出される放射性希ガスであるラドンなどが主な理由と考えらます。もちろんソウルの0.1uSv/hの放射線量は年間換算でも36.5μSv/y(0.0365mSv/y)となり、876μSv/y(0.876mSv/y)となりICRP(国際放射線防護委員会)が勧告する一般の人々の健康を守るための基準である公衆被ばくの線量限度「年間で1mSv/y」未満でありあずま球場もソウル市も問題はない値です。