image_17

韓国軍で配備されている様々な兵器。その一つに軍用機に対して給油を行う専用の空中給油機があります。実はこの機体に関して、米製を購入を打診した際に韓国はアメリカ側に「日本を爆撃する際に必要になる」などと説明していたと報じられています。

また韓国空軍は「1千キロ圏」での制空権確保を目標としており、その圏内には東京が入る。韓国空軍の代表が米国防総省を訪れ、空中給油機の売却を要請したこともある。米国側が「北朝鮮の奥行きは300マイル程度。給油機は不要では」と問うと、「東京を爆撃する際に必要だ」と言い放ったという。国防総省の担当者は驚いて日本側にそれを伝え、給油機は売らなかった。

だが韓国空軍は欧州のエアバス社製のA330給油機4機を発注、最初の1機は昨年11月に到着した。韓国空軍は「独島防衛に有効」と言っている。このほか、爆弾や対地ミサイルを最大11トン積める複座の戦闘爆撃機F15E(韓国用はF15K)59機を保有する。かのB29の最大9トンを上回る積載能力で、戦闘行動半径は1250キロ。空中給油無しでも東京を爆撃できる。

AERA dot. (アエラドット) 
これは朝日新聞出版のニュース・情報サイトに掲載された軍事ジャーナリスト・田岡俊次氏の記事になるのですが、韓国側が配備した、また配備しようとした兵器について、その使用目的が日本を攻撃するためにあったなどとしています。

記事ではいくつか紹介されているのですが、要約するとドイツの209型潜水艦(張保皐級潜水艦)の導入目的は議会で「日本の通商路を遮断するため」と説明したとし、他にも北朝鮮を遥かに超える射程のある弾道ミサイル『玄武2C』、北京(900km)どころか日本全土を射程に収める射程1500kmの巡航ミサイルを開発しているとしています。

その上で記事では『冷戦時代のイデオロギーがなお残る日本では「韓国は味方」という感覚があるから、韓国軍の増強が報道されることは少ないが、韓国はすでに軍事大国であり、日本を仮想敵としていることを認識するべきだ』と主張しています。これは本当なのでしょうか。

『韓国の潜水艦や空中給油機の導入目的が日本攻撃にあった』ということについて事実かどうか調べるのは難しいのですが、「韓国は西側であり同じ西側である以上は味方だ」という認識からも確かに信じがたい話です。
しかし、韓国が日本に対してどう思っているのかは韓国側で噴出する異常な反日を見てもわかるように敵とまではいかなくても少なくとも味方だとは思っていないのは間違いないと考えられます。

例えば2012年にこのようなことが報じられたことがあります。

韓国与党セヌリ党の鄭夢準・元党代表は2日、記者団に「盧武鉉前政権時代、韓国政府が米国に『日本を共通の仮想敵国に規定しよう』と提案した」と語った。鄭氏は「報道されていない話」と前置きした上で、「長官はもちろん、司令官たちも出席する長官会談で起きたことだ」と述べたが、発言者など詳細は明らかにしなかった。 その上で鄭氏は、「一般国民の対日感情が良くなく、独島(竹島)問題がいつも波風を立てているので、(大統領の指示で)提案したのだろうが、米側は非常に当惑していた」と説明。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012070200681

これを見ても韓国側が日本を敵視していることはほぼ間違いありません。

最近、韓国は海洋国家でもないにも関わらず原子力潜水艦を保有するべきだという主張のほか(参考)、核兵器を自国で保有・管理するべきだとする核兵器の独自武装について議論する必要があるなどと自由韓国党が発言するなど(参考)、敵は北朝鮮ではなくその周辺国にあると受け取れる言動もありました。

韓国は敵なのか味方なのか。この疑問については現時点で明らかに多くの日本人は韓国側を、韓国人は日本側を「不審な目」で見ていることは事実です。個人や企業同士の関係ではなく政治や安全補償の面では「隣国だ」「友好国だ」と語ったところでの深い付き合いを続けていくというのは致命的なほどの崩れた信頼を取り戻さない限りは不可能と考えられます。