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宇宙飛行士を国際宇宙ステーションへ人員を送り届けることができる唯一のロシアのソユーズ宇宙船。昨年8月、実際に宇宙に向かった宇宙船に小さい穴が空いていた問題に関して、ロシアは詳細を明らかにしていないと報じられています。

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2018年8月28日に国際宇宙ステーションが減圧する現象が発生してことに関して、ソユーズ宇宙船の軌道船に前代未聞の穴が開けられていたことが明らかになりました。この件について宇宙関連サイトSpace.comによると、NASA長官ジム・ブリデンスティーン氏の話しとして今現在もロシア側は何も話していないと語っていると報じています。

Russia Says It Will Keep Source of Hole (and Air Leak) on Soyuz Secret— But NASA Wants to Know: Report | Space

記事によると、今月19日に開催されたエネルギー会議の場で質問で答えたもので、不誠実とも言える対応について長官として「ロシアとは有効な関係を保ちたい」と宇宙分野での協力関係の維持について語りました。ただ、「国際宇宙ステーション(実際はソユーズ宇宙船)に穴が開けられていたことは受け入れられない」と話しています。

▼軌道船に空いた穴。
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この事案については当該宇宙船が国際宇宙ステーションに到着から約3ヶ月後にNASAがISSの気圧が緩やかに低下していることを報告し第56次長期滞在クルーによりソユーズ宇宙船の軌道船から空気漏れをしていることを突き止めました。
穴は直径は2mm程度で宇宙飛行士らによりエポキシ、ガーゼ、頑丈なテープを用いて穴を塞ぎ空気漏れが修理されました。

穴が空いていた原因についてはロシアの宇宙機関ロスコスモスの長官ドミトリー・ロゴージン氏が流星塵などが衝突し空いた可能性があると推測したものの、その後何者かが故意に穴を開けた可能性があると示唆する内容を口にしてました。しかしその事故原因ははっきりしておらず、2018年9月中旬にはNASAとロスコスモスの長官が電話会談を行い共同声明を発表。内容としては「最終的な調査が完了するまで予備的結論は延期し説明を提供することに同意した」としていました。
ただ、結果的に事故発生から1年が経過した現在も原因については一切開示されておらず、NASA長官によると「今後ロスコスモスの長官と個人的に話す約束をした」と報じられています。しかしこちらでも事故原因について詳細は語られる事はないと考えられます。

▼採取された断熱材のサンプル
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穴が開けられていた軌道船については地球に帰還する際に大気圏内に落とされ処分されるため本体は失われています。事故発覚後に行われたロシア人宇宙飛行士による約8時間の船外活動により穴が開けられていた箇所の断熱材のサンプルを採取し地球に持ち帰っています。

事故原因についてはロシア側からの発表は二転三転しており、ロスコスモスは当初「宇宙で意図的に開けられた可能性もある」と主張していたものの、事件後間もなく9月上旬にロシア国営メディアが「地上で整備中に発生していた」として「責任者は特定された」と報道。具体的に穴が開けられたのは打ち上げ前の約2ヶ月前の2018年6月とまで報じていました。しかし10月に入るとロスコスモスは「調査の結果、穴がソユーズ建造時に開いた可能性はなくなった」などと報道を否定する内容を発表していました。
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