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最近、韓国で新しく建設されたマンションから基準値を超える放射性希ガス『ラドン』が検出されたことについて室内の仕上げに使用された内装から放出されていたことが明らかになったと報じられています。

韓国メディアSBSによると全国の1棟あたり100戸以上のマンションを調査した結果、全体の約2割から基準値を超えるラドンが検出された問題に関して室内に使用されていた仕上材に問題があったとする内容を掲載しました。

"최근 5년간 신축 아파트 20% 라돈 수치 높은 마감재 사용" | SBS 뉴스

これは正義党で国会環境労働委員会所属の李政美議員が2014年から最近まで5年間に建設されたマンションに関して16の広域市および道から提出された共同住宅に関して室内の仕上材の使用状況を調査した結果になります。

その結果として調査期間に建設されたマンション1696棟のうち326棟で基準値を超える放射性希ガス『ラドン』が確認されたものの、当該マンションについては他のマンションで使用されていた内装よりも検出されたラドンの数値が高い素材が使われていたことが分かったとしています。

具体的にどのような素材から検出されたのかについてはこの記事では記載されていないのですが、別の記事によると仁川松島国際都市に建設されたマンションでは入居者がラドン汚染から内装の交換を要求した業者から拒否されたという内容が掲載されています。その内装とはトイレの棚や玄関の下駄箱などとしており、マンションそのものからラドンが検出されたわけではないとしています。

このようなことから塗料や接着剤また画像を見る限りでは石材のようなものからラドンを放出されている可能性があると考えられます。ただ、現時点で具体的にどのような理由で高い線量となっているのかは不明であり調査外となっている韓国の多くのマンションや一般的な家屋でも同様の素材が使われている可能性が高くこの問題は拡大していくものと考えられます。

韓国では地盤の関係から自然由来のラドン濃度が高く、自治体が家庭で使用する検査器を貸し出すなどしており、家屋にある様々な製品からラドン汚染が発覚する例がこれまでも複数確認されています。