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相次ぐ台風や豪雨・大雨で出されてることがある警戒レベル4の『全員避難』。この『全員避難』という内容に関して一部で「対象地域の『全員』が避難所(避難場所)に行けという意味ではない」などとしていることについて事実なのか調べてみました。

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ここ最近、情報番組やネット上の記事で市町村から出される5段階の警戒レベルの4にあたる『全員避難』について「対象地域の全人が避難しろという意味ではない」という趣旨の内容や記事を掲載しているところがあります。いったいどのような理由から全員が避難の対象ではないといと主張、解釈がでているのでしょうか。

まずそのような主張がされている個人やサイト等を紹介します。
警戒レベル4「全員避難」の意味とは?(平野貴久) - 個人 - Yahoo!ニュース
「全員避難」とは、何も、必要性のない人まで避難しろという意味ではありません。今回の鹿児島市も、そのような意図では発令していません。
「全員避難」とは、避難勧告や避難指示が発令された地域の中でも、浸水や土砂災害などのおそれのある地域にいる人が避難してくださいという意味です。そもそも自宅が安全であれば、そこに留まること自体が避難になりますから、無理に動かなくてもいいわけです。避難所へ行くことだけが、避難ではありません。それぞれの周辺環境によって、行動は異なってきます。
と主張しています。つまり全員避難とは全員避難が出された地域でも特に危険な地域に住まわれる方を対象としており、当該地域であってもそもそも自宅が安全であれば避難所(避難場所)に行く必要はないと強調しています。

他にも
避難勧告・指示は「避難所に行け」という意味ではない(台風19号に備えて)(碓井真史) - 個人 - Yahoo!ニュース
大きな地域全体に避難勧告避難指示が出ることもありますが、実際の危険性や、取るべき行動は、それぞれの家庭によって異なるはずです。
1近距離避難、避難所避難
自宅は1階建なので、ご近所の2階建の家に避難することもできます。土砂災害の期間の中、自宅は木造家屋なので、ご近所の鉄筋の家に避難することもできます。
と、レベル4に匹敵する避難勧告・避難指示であっても避難所に行けという意味ではなく、避難所以外でも自宅等が安全であるのであれば指定避所に行く必要はないと主張しています。

またツイッターなどの情報を見る限りでは昼間にやっている一部ワイドショーでも「全員避難は出された地域全員が対象となるのではない」という趣旨の説明がされていたとしています。これは正しいのでしょうか。

何のための『全員』なのか

疑問なのはなぜ『全員』という言葉が使われているにも関わらず『全員』避難する必要はないという主張がでてくるのかという点です。全員が避難する必要が無いのであれば『特定者避難』『特定地域避難』などの表現が用いられるはずです。これについては個人の見解ではなく政府がどの様に対応しろとしているのか確認する必要があります。

「警戒レベル4」で全員避難です! 防災情報の伝え方が5段階に | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
こちらには決定的なことが書かれており『警戒レベル4は、対象地域住民の全員避難』としています。
市町村から警戒レベル4「避難勧告」や「避難指示(緊急)」が発令された段階です。対象地域の方は全員速やかに避難してください。災害が発生するおそれが極めて高い状況等で、指定緊急避難場所への立退き避難はかえって命に危険を及ぼしかねないと判断する場合には、近隣の安全な場所への避難や建物内のより安全な部屋への移動等の緊急避難を行ってください。
また、避難指示(緊急)は必ずしも発令されるものではなく、地域の状況に応じて、緊急的に、または重ねて避難を促す場合に発令されるものですので、避難勧告が発令され次第避難をしてください。
としています。

『立退き避難』とは指定避難場所や安全な場所へ移動する避難行動です。『(近隣の)安全な場所』とは指定緊急避難場所ではないものの近隣のより安全な場所・建物等のことで、自宅内の避難は「屋内安全確保」という言葉で分けて表現が使われる場合があります。(避難はいつ、どこに? | 首相官邸ホームページ)

つまり全員避難が出された場合は指定された避難所へ全員移動しなければならないとしています。ただし例外として既に避難がかえって危険な場合に限り頑丈な建物等に安全な場所に緊急避難することとしています。

したがって「全員避難が出された地域についてその中でも特に危険な地域以外は避難する必要ではない」「自宅が安全なのであればわざわざ避難所に行く必要はない」などという解釈は明らかに誤りであると言えます。

加えて『例えば市町村から警戒レベル4「避難勧告」が発令されたら、対象地区の住民の方々は立退き避難を基本とする避難行動をとってください』となっています。当然ながら、ここでいう避難行動とその避難先は自宅等ではなく指定避難所を指しています。

またこのサイト内には避難行動を呼びかける例が掲載されており「○○地区の方は、速やかに全員避難を開始してください。」「避難場所への避難が危険な場合は、近くの安全な場所に避難するか、屋内の高い所に避難してください」としており、ここからも原則として全員が避難場所へ避難しろという表現となっています。

少なくとも言えることは『全員避難』が出された地域は全員が自宅以外に避難しろというものであり、「自宅が安全であれば避難する必要はない、自宅内で避難すればいい」などと内容は政府のサイトには記載されていません。
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*この記事に関して『全員避難は「全員が避難しろという意味ではない」』は誤りだという内容に関してはあくまで日本政府の資料を元に解釈したものです。
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