image_28

韓国の首都ソウル。実は先月街なかに街路樹としては非常に珍しいリンゴの木を置くという計画が進められ実際に設置されたものの実っていた果実が何者かに盗まれるとい事件があった報じられています。

韓国メディア『ヘラルド経済』によると、この街路樹は今年の9月18日に乙支路(ウルチロ)という人通りの多いところに54株設置していたもので、設置の理由は都市部ではまず目にすることはできない自然の果実の状態を見てもらおうという発案だったとしています。しかし、今月4日時点で乙支路に設置したものはすべて盗まれてしまったとのことです。

"그 많던 ‘을지로 사과’ 어디로 갔을까"- 헤럴드경제

この街路樹は全羅南道長城郡で育てられた8~9年のリンゴの木で54株の設置で2500万ウォン(230万円)が投じられたと言います。

ソウル市によると、市役所〜乙支路の1.6kmの区間に設置された54株のうち実が残っているのは市役所に設置された2株のみとしています。今回の事態について市は「盗んだのは市民や観光客と推定される」とし「日中にはリンゴの数に変化は見られなかったものの、翌朝、そして次の翌朝になることごとに数を減らしていった」と話しています。盗まれたのは夜間ということでや鳥など野生動物の可能性が考えられるのですが否定されています。

実は韓国では2014年に鍾路区でもリンゴの木75株を設置するという企画が実施されたものの今回と同じ様にすべて盗まれていたといい、記事では「何年経っても市民の意識は変わっていないわけだ」と主張しています。
ちなみになぜリンゴの木なのかという点は童謡「ソウル」というものでリンゴが云々という内容が由来だとしています。

今回実をもぎ取られたリンゴの木については、越冬することができるのか調査するためこのままの状態で設置し続けるとのことで、来年以降はリンゴの木の設置を拡大してくと話しています。