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東シナ海に面する浙江省。その淳安県では9月末に巨大な人工池が完成しました。日本ではまず見かけないようなお椀状の巨大構造物になっているのですが、いったい何に使用するものなのでしょうか。

中国では巨腕(巨大なお椀)など呼ばれているこちらの構造物。千島湖という1959年に浙江省杭州市の淳安県と建徳市に作られた水力発電所用の人工の湖になるのですが、最近この湖に隣接する形で新しい施設が完成しました。

杭州"超级碗"竣工 碗内20万吨湖水不见踪影_网易新闻

巨腕_1

中央のくぼみには20万立法メートルの水を貯めることができ近隣の街に水を送るための巨大貯水池になっているとのこと。つまり給水プロジェクトの一環として建設されたものであり総工費は100億元相当(約1500億円)とされています。ここから伸びる給水管は直径6.7mあり総延長は113kmとのことです。

巨腕_2

このプロジェクトは下流にある杭州市の給水を安定させるため2014年12月から建設が始まりました。現在杭州市の広範囲に給水するための2つの給水ラインと貯水池1つが建設されているとのことです。

巨腕_3