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常に速度を求めそれを開発し続けている生物『人間』。この度、NASAのエンジニアという人物が特殊な環境下でのみ動作可能なヘルカリエンジンというものを考案しました。このエンジンを搭載することで理論上は光速の99%の速度をだせるとしているのですが…。

NASAのホームページに掲載された論文で最近注目されているのはNASAのエンジニアのデイビッド・バーンズ氏による新しいエンジンの概念です。これは液体燃料や酸化剤などの極度に消耗する消耗品を用いることなく電力さえ確保できればほぼ無限に使用することができるという特殊相対性理論から考え出されました。

NASA Technical Reports Server (NTRS) - Helical Engine

このヘルカリエンジンはこれまでの爆発の力で加速するようなエンジンとは全く仕様が異なります。文章だけでは想像することは難しいのですが、ローラーが付いたカートに乗り私達が前後に動くと反動でカートもわずかに動くことは経験があると思います。しかし、体を止めるとカートも体も結局は元の位置に戻ってしまいます。(ローラーや地面の摩擦の関係で多少は前後はする)
しかし、ヘルカリエンジンでは進行方向とは逆方向にかかる反動を小さくすることで進行方向に加速し続けるというものでエンジンそのものは推進剤などを使用することなく半永久的に稼働し続けることができるといいます。

理想的なエンジンに思えるのですが、このエンジンの開発は現代の技術ではほぼ不可能な性能が求められています。まず電力です。論文によるとわずか1ニュートンの推力を得るために必要な電力は165メガワットとしています。また1ニュートンのエンジンを作るだけで長さ200m、直径12mの巨大装置が必要です。そしてこの装置を重力の影響がほぼゼロで摩擦が存在しない空間で稼働しなければならないという制限があるとのことです。


このエンジンについては既に不備が確認されていらしく、別の物理学者によると搭載するイオンエンジンについて電場を用いてイオンを加速させた場合、このイオンが押し戻される力が生じるため実稼働しても加速することはないと断言しています。ちなみに著者も「この指摘は正しい」と話しています。

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