クルードラゴン

アメリカの民間宇宙企業、スペースXが運用を目指す最大7人乗りのカプセル型有人宇宙船『クルードラゴン』に関して、初の有人打ち上げは来年、初旬(第1四半期)に実施される可能性があると報じられています。

簡単にまとめると
  • スペースXは今年3月に無人打ち上げを成功している
  • 今後の試験が順調に進んだ場合は来年初旬に打ち上げ
  • 遅れは過去の爆発事故とパラシュートが原因
NASASpaceFlight.comによるとスペースXが現在軌道投入を目指し開発を進めている有人宇宙船クルードラゴンについて、現時点で打ち上げ前の重要なテストがいくつか残っているとし、このテストの実施が今後行われ初の有人ミッションは2020年以降に実施されると報じています。

SpaceX's Crew Dragon set for important test campaign - NASASpaceFlight.com

記事によると、クルードラゴンについては2019年3月にDemo-1という無人状態のクルードラゴンが打ち上げられ国際宇宙ステーションにドッキングしその後大西洋に着水する一連の試験はクリアしていました。



しかし、クルードラゴンに搭載されている脱出システムの静的燃焼試験を今年4月に実施したところエンジン始動前のわずか数ミリ秒前に爆発するという事故が発生。この事故は脱出システムに搭載されているスーパードラコと呼ばれるエンジンの動作に必要な高圧ヘリウム系統のバルブに噴射剤の漏れが発生したことで致命的な爆発に至ったという事故調査が報告されているそうです。



現在この事故に関する調査は終了しており、スペースXは再度脱出システムの静的燃焼試験を実施しなければならないとのことです。このテストは11月にも実施予定としています。

そしてもう一つクルードラゴンに搭載されているパラシュートの問題です。これまで何回か実施されているパラシュートについてトラブルが生じているらしく現在のMk2と呼ばれているバージョンから改良したMk3に置き換えが決定されたとのことです。Mk3では素材がナイロンからザイロンが用いられるなどより強力なパラシュートとなっています。
スペースXはMk3を搭載したパラシュート試験を年末まで10回実施するとしており、この回数は乗組員の有人飛行に用いるには必要最小回数とのこと。

スペースXによるとこれら試験が順調に進んだベストシナリオとして2020年第1四半期にDemo-2という有人飛行が実施されると話しています。この試験飛行では国際宇宙ステーションにまで移動し2週間ほど滞在し地球に帰還する予定とのことです。

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