アトラスV

人工衛星から軍事衛星まで様々な衛星が地球から打ち上げられていますが、中にはその重要なパーツが外国製というものがあります。これに関してロシアメディアはアメリカが現在打ち上げているロケット使用されているロシア製エンジンから将来も脱却できないだろうと主張しています。

日本とはくらべものにならない頻度でロケットを打ち上げているアメリカ。これは国際宇宙ステーションへの物資輸送から各種衛星の打ち上げで様々あるのですが、実はこのロケットの中にはメインエンジンがアメリカ製ではなく、ロシア製のものが使われている機種があるのはご存知でしょうか。

典型的な例としてアメリカの軍事衛星も打ち上げているロケット『アトラスV』があります。アトラスVロケットの第1段目にはRD-180というロシア製の強力なエンジンが搭載されており、このロケットを使用しアメリカでは現在も軍事衛星が打ち上げられ続けています。

これまで米国はロシア製ロケットエンジンの依存から脱却できず ナショナル・インタレスト誌 - Sputnik 日本

これに関してロシアメディアSputnikは『米国はこの数年来、ロシア政府に対するさまざまな制限措置を講じたが、しかし、ロシアのRD-180ロケットエンジンへの依存から抜け出せずにいる。ナショナル・インタレスト誌が報じた』と掲載しました。

アメリカで運用されている2つのロケット、アトラスVとアンタレスロケットではロシア製エンジンが搭載されており、掲載されているようにアメリカがロシア依存から脱却するため法律を設け2022年末を持ってロシア製エンジンを利用することはできなくなります
しかし記事によると「アメリカで開発が進んでいるエンジンが仮に2022年末までに開発できなければ、代替エンジンはロシア製しかない」と主張し「2024年までかそれ以降もロシア製エンジンに依存し続けることになることが予想される」としています。



問題はアトラスVやアンタレスロケットの後継機開発がどの程度進んでいるのかです。アトラスVロケットに関しては現在の打ち上げ予定は2020年に9機、2021年に5機、そして2022年に1機で、2023年以降は開発中のアメリカ製ロケット『ヴァルカン』に置き換えられます。このヴァルカンロケットは2021年にもケープカナベラル空軍基地から初打ち上げを目指し現在開発が進められています。

▼アンタレス130に搭載されたAJ26-62。エンジンノズルにはNK-33(НК-33)と刻印されておりロシア製(ソ連製)であることがわかる。その後、エンジンの爆発事故でRD-191の輸出型RD-181に換装される。(参考)
アンタレス130、AJ26-62

一方アンタレスロケットについては後継機の開発は不明です。アンタレスロケットは軍事衛星の打ち上げは行っておらずシグナスという国際宇宙ステーションへの補給船も打ち上げているロケットです。このロケットについては過去に打ち上げ失敗により1年以上運用されていなかった時期が存在しており、仮に2023年以降も打ち上げが出来なくなたとしてもスペースXのファルコン9を始め代替ロケットがあるアメリカでは支障は出ないものと考えられます。

何れにしてもアメリカは既にロシア製エンジンからの脱却するためロケット開発を進めており、将来的にロシア製が使用されくなる方向で進められていることは間違いありません。

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