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国内外の複数メディアによると、中国の首都北京で病院に運ばれた2人の患者から肺ペストが診断されたとしています。肺ペストは感染力が強く適切な治療が行われない場合、発症から僅かな時間で重篤となり90%以上が死亡するとされています。

簡単にまとめると
  • 患者は内モンゴル自治区から病院で北京市まで運ばれてきたと説明
  • 患者は隔離され、密接接触者も隔離
  • 当局は現場に職員を派遣し、感染源の特定と密接接触者に対応している
中国メディア『网易新闻』によると今月12日、国家衛健委員会の発表として現在北京市内の病院で(病院名は明らかにされておらず)、北部の内モンゴル自治区出身の2人が肺ペストを発症し、現在予防と隔離措置がとられていると報じています。

当局によると、発症が確認されたのは11月12日の夜で、北京市朝陽区人民政府のホームページでは専門家の診察を受け肺ペストと診断されたとしています。患者は現在北京市朝陽区の病院に入院しているとのこと。

また患者については旅行などで北京市にやってきたわけではないとしており、記事では内モンゴルの現場から救急車で北京市内の病院にまで運ばれてきた、など明らかにおかしい内容が記載されており、これまでの密接接触者に対しては同じく隔離観察が行われているとし、市民はパニックになる必要は無いと説明してます。

合わせて、今回の発症を受け国家衛生委員の応急事務局の担当者は内モンゴル自治区に職員を派遣し、現場で感染源の特定と感染経路、密接接触者に対して薬の投与などの指導を始めているとのことです。


肺ペストは感染が疑われた場合は抗菌薬による早期治療が重要だとしています。発症までの時間としては潜伏期が2~3日で発症後は肺炎や光熱、頭痛、嘔吐など強い風邪のような症状がでるとのことです。発症から24時間以内に重篤となり、以降適切な薬が投与されない場合の致死率は90~100%です。