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中国メディアによると、インド空軍が運用していた戦闘爆撃機MiG-27について、今年いっぱいで全機退役させる方針を明らかにしました。この機体についてはこれまで事故が相次ぎ、インド空軍内でも『空飛ぶ棺桶』などと呼ばれていたとしています。

环球网によるとインド空軍は段階的に引退さていたMiG-27に関して今年12月をもって残る60機を全機退役すると報じています。現在配備されているのはパキスタン近くのジャトプルと呼ばれる地域の空軍基地の部隊で、他の部隊では2016年時点で引退していたといいます。

印度空军今年底要将这款“飞行棺材”全部退役

インド空軍では1981年にソ連の承認を得てMiG-23戦闘機の改良型となるMiG-27を165機製造しました。当時インド空軍はMiG-22、MiG-24を配備しており、主な理由はメンテンナンス要求が低いこととMiG-23と部品の多くが同じだったことに理由があったとしています。



以降、40年近く任務に就き、1999年にカシミール地帯で発生した紛争でも投入し、パキスタン軍に被害を与えていました。しかし、西側の戦闘機に比べMiG-27の機体構造が複雑であり安全性も低いこと、さらに機体が老朽化したことでここ数年は事故が絶えなかったといいます。
インド空軍では配備された165機のうち10%が墜落するなどして事故で損失していると発表されています。またインドではかつて改修するなどして2020年まで運用する計画があったものの墜落事故などの多発で計画は中止となっています。

▼今年2月に墜落したMiG-27
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インドでは現在フランスが開発したマルチロールファイター、ラファールを導入が進められている他、国産戦闘機の開発も進めており訓練機と含め300機近くをすべて国産機に置き換える予定としています。