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韓国で毎年、冬の季節になると深刻になるのは深刻になるのはPM2.5など微細粉塵による大気汚染問題です。これに関して国民を対象としたアンケートで石炭火力発電所を停止し電気代が値上がりしてもよいと解答した人が5割を超えていることが明らかになりました。

韓国メディア聯合ニュースによると、大統領直属の『微細粉塵の問題を解決するための国家の気候環境会議』及び文化体育観光部が共同で国民に対してオンライン上で意識調査を実施した結果を発表したと報じています。

국민 56% "전기료 올라도 미세먼지 위해 석탄발전 중단 찬성" | 연합뉴스

記事によると、このアンケートは19歳以上の2000人の男女からのアンケートとしており、調査結果としては、まず微細粉塵が深刻な12月から3月にかけてに通常よりも強化した微細粉塵低減対策を実施することに国民の78.3%が賛成しているとのこと。合わせて微細粉塵を多く排出する5等級の車両に対して都市部での通行を制限するという案は73.5%が賛成しました。

国内で稼働している石炭火力発電所に関して冬は9~14基、春は22~27基の稼働を停止する案には69%が賛成、8%が反対でした。また、石炭火力発電所の停止に伴い一般的な家庭で1200ウォン(120円程度)の値上げは55.7%が賛成、20.9%が反対だったとしています。

韓国では秋の終わりから冬にかけて、降雨量が少なくなり地表のホコリなどが洗い流されないこともあり大気中の微細粉塵が多く検出される傾向があります。中国から流入する量も一定数ある他、NASAが行った研究では大気汚染の原因物質が韓国国内から大量に放出されていることも明らかになっています。



このアンケートでは、電気の生産に関してどの発電が良いかの問では再生可能エネルギーが57.8%と圧倒的に高く、原子力22.9%、天然ガス火力発電17.3%、石炭火力発電が2.0%となりました。