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アメリカといえば大量の化石燃料を消費している国の一つですが、最近掘削技術が発達したこともあり大量の石油を採掘しています。これに関してアメリカでは石油の輸出量が輸入量を初めて超えたと報じられています。

EIA(米国エネルギー情報局)の調査によると、2019年9月にアメリカの『原油と石油製品』に関して、推定で1日あたり14万バレル程度、輸入よりも多くの輸出していたことが分かったと報じられています。

US Exported More Oil Than it Imported For the First Time in Over 70 Years – NextBigFuture.com

記事によると、これは1949年に統計が始まって以来初めてになるとしています。EIAによると2019年の原油と石油製品の純輸出量は年平均純輸入量の1日あたり52万バレルに対して、来年の輸出量は年平均で1日あたり75万バレルになると予測しています。

現在アメリカでは1日あたりの原油生産量は1280万バレルで過去最高を記録しており、2020年にはさらに100万バレル増加すると予想しています。また合わせて採掘される天然ガスに関しても生産量は過去最高を記録しているとのことです。
したがって、原油と天然ガスなどの石油製品すべてを合わせた採掘量は1日あたり2000万バレルを超えており、既に2100万バレル規模になっているとのこと。

アメリカでは所謂『シェール革命』と呼ばれている2000年代初頭から地下深くの岩盤層にある原油や天然ガスを採掘できる技術が確立し、以降大量の化石燃料が採掘できるようになりました。アメリカでは2027年頃まで生産量は増え続けると予想されています。