F-3 第6世代

F-2と呼ばれる戦闘機の後継機となる機体、F-3の開発が進んでいる日本。機体は2030年代にも配備を目指したいとしているのですが、時事通信社はF-3の最新の機体デザインを公開しました。

2020年度の防衛予算案は19年度当初比1.1%増の5兆3133億円となり、6年連続で過去最高を更新した。 退役するF2戦闘機の後継となる次期戦闘機について、初期設計費111億円を初めて計上。海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」の航空母艦への改修費31億円も盛り込んだ。

時事通信
先日掲載されたこちらの記事では2020年度の防衛予算案の大雑把な内訳となっており、次期戦闘機つまりF-3の開発にあたって初期設計費として111億円を初めて計上したなどと報じています。合わせて注目なのはここ最近、公開されてこなかったと考えられるF-3の機体デザインです。
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こちらが防衛省提供というF-3の最新の機体デザインです。幾つか目を引く点があるのですが、全体的に言えるのは従来のF-22やF-35、中国やロシアの第5世代戦闘機とは異なり、欧米で開発が進む第6世代戦闘機のような機体デザインが取り入られている点です。

▼イギリスが共同開発を呼びかけているという第6世代戦闘機テンペスト
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特に主翼が大きく水平尾翼が無いVテールと呼ばれる尾翼を搭載するなど、その特徴はやはり第5世代というよりも第6世代に近いものになっているのではないかと考えられます。



従来どのような機体でデザインが採用されていたのかについては2017年11月に開催された防衛装備庁のシンポジウムで、F-3の風洞モデルとして試験に用いられたスケールモデルが展示されていたことがあります。

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こちらがF-3の風洞試験模型です。模型はウェポンベイと呼ばれる機内が見えるように裏返しになっているのですが、2017年時点ではF-22やF-35のような第5世代機のような機体デザインになっていました。



F-3の開発はどのように行うのか決定はされていないと考えられ、イギリスと共同開発を目指すのか、従来どおりアメリカ側と共同開発を目指すのか難しい判断は今後も続けられると考えられます。