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北朝鮮と国境を接する韓国。先日北朝鮮は「クリスマスプレゼントに何を選ぶかはアメリカ次第」などと啖呵を切っておきながら何もしなかったことが明らかになりましたが、一方韓国の米軍基地では誤って空襲警報が鳴り響くというトラブルがあったと報じられてます。

韓国メディア『聯合ニュース』などによると、空襲警報が鳴り響いたのは今月26日22時頃、京畿道東豆川米軍基地『キャンプ・ケーシー』で大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験などの挑発の懸念が高まってきた中で発生したことで、一時部隊が「パニック」に陥ったなどと報じています。

北성탄선물 경고 속 동두천 美기지서 실수로 심야 공습경보 발령(종합) | 연합뉴스

記事によると、ワシントン・ポスト紙が27日に報じた内容として、今回のトラブルに関して第2歩兵師団のスポークスマン、マーティン・クライトン中佐は「午後10時頃に毎日流れるトランペット奏者の曲が人的エラーで緊急サイレンとして流れてしまった」と伝えています。

誤って流れてしまったのは一般的空襲警報サイレンと呼ばれるもので、この警報が流れた場合は兵士らは直ちに警戒態勢を取る合図となるとしています。また基地に所属する一部の兵士はツイッターなどで当時の対応を明らかにしており、軍人らが軍服を着て基地内を走り回っていたなどと伝えています。


なぜ人的トラブルが発生したのか。記事では声明として「機械を操作した人が誤って違うボタンを押してしまった」とし「誤った放送をしてしまったことに関しては5分後に訂正するアナウンスを入れた」としています。
一方で、どのタイミングで空襲警報を鳴らしてしまったと気づいたのかは明らかにしていないとのことです。

キャンプ・ケーシーは数ある在韓米軍基地の中でも最も北朝鮮との国境に近く、仮に北朝鮮から何らかの攻撃が行われた場合、そのターゲットになる確率が高いとしています。

在韓米軍で誤って空襲警報が鳴り響くのは今回が初めてではなく、少なくとも2017年9月に韓国南部の慶尚北道漆谷郡(チルゴク郡)にある在韓米軍「キャンプ・キャロル」で突然空襲警報が鳴り響き、住人らから警察や消防に問い合わせの電話が殺到するという出来事がありました。



またアメリカ本土では2017年4月に警報サイレンシステムがハッキングされ真夜中に1時間近く警報サイレンが鳴り響くというトラブルが発生していたことがあります。



ちなみに日本の公共放送NHKが「北朝鮮のミサイル 北海道沖に落下」という誤報を流したことに関してアメリカのシンクタンクで韓国担当局長は「誤報で戦争を引き起こしかねない」などと批判しています。