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みなさん、最近本を読んだのはいつ頃でしょうか。「本をいつ読んだのか記憶すら無い」という方も比較的多くいらっしゃると思うのですが、中国で行われた大学生を対象にしたアンケートでは実に4割以上の学生が一ヶ月に1冊も本を読んでいないことが明らかになったと報じられています。

中国共産党の機関紙、青年網によると中国全土の大学生864人に対してアンケートを実施した結果として、1日あたりの読書時間が30分未満と回答した学生は5割、1ヶ月に1冊も本を読まなかった人が4割以上に達したと報じています。

中国の大学生4割以上が1カ月に1冊も本読まず―中国メディア|レコードチャイナ

記事によると、1日あたりの読書時間に関して30分未満と回答したのが46%、30~60分が34%、1時間以上が20%としています。また1ヶ月間に読む本の数については1冊未満が45%と最多となっており、43%が1~3冊、12%が「3冊以上」としています。

また読書が好きかどうかの問では82%が読書が好きと答えており、好きなジャンルは一般的な小説が61%だったと回答しました。

記事では「大学生は、読書を知識を積み重ねるための手段とみなすべきで、すぐに何かを得られると思ったり、盲目的に流行を追いかけたりしてはならない。」、「大学生は読書をする際、本をよく選ばなければならない。そして、選ぶ時には、ジャンルとタイトルをかしこく選ぶようにしなければならない。」などと教授らのコメントも寄せられているのですが、学生らが好む小説と教授らが読むべきだとする知識を貯めるための書籍とはギャップが存在しているものと考えられます。


日本では最近、出版物の販売額が更に減少し推計で前年より500億円少ない1兆2400億円台となったと報じられていました。その理由については『台風などの自然災害』また『増税』に原因があるなどとしているものの15年連続の売上減少となっていることから、現代の人は本というものをそもそも読まなくなったと判断してよいものと考えられます。

インターネットやスマートフォンの普及で暇があれば本ではなくディスプレイを見つめている現代。書籍が私達の現代文明にいったいどれだけ貢献しているのかが問われているのかもしれません。