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先日、アメリカ軍がイラン革命防衛隊の司令官を空爆したことで殺害した件でイランではアメリカに対して報復するという態度を鮮明にしているのですが、具体的にどのような手段で報復することが予想されているのでしょうか。

The Aviationistは先日、イランが報復を決めた場合アメリカに対してどのような軍事的手段を取るのかまとめた内容を掲載しました。

What Are Iran’s Capabilities to Retaliate Against the U.S. Forces After Soleimani Strike? – The Aviationist

イランは一般的な国と同様に陸・海・空の軍隊を保有しているものの、イラン国内で運用されている兵器類の大半は北朝鮮ほどではないものの旧式です。NationalInterest.orgが2019年12月30日に公開したレポートによると「イランは現在新しい戦闘機の獲得(海外からの輸入)は禁止されており、旧式の航空機とアップグレード、そしてコピーに頼っている」としています。空軍における戦力は1970年代にアメリカから輸入したF-14、F-5、F-4、1980年代にソ連から輸入MiG-29とスホーイの戦闘爆撃機、そして1990年代に中国から購入したJ-7で構成されているとしています。

▼イラン空軍のF-14(アメリカの旧グラマン製)
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イランにおける航空戦力は明らかな時代遅れで、かつ主に西側製の戦闘機で構成されているため西側の中心国家であるアメリカの対空戦術と防空の影響を非常に受けやすいものになっており、イラン周辺地域においてアメリカの施設などに対して、例えば戦闘機などを用いて空爆をしかけるなどの戦力はほとんど存在していないとしています。


海軍については洋上に展開した米艦艇への攻撃能力として、2012年にアメリカの報告として旧ソ連製で中国が生産した対艦ミサイルであるシルクワームファミリー(スクラブブラッシュ)があるとしています。このミサイルは20基程度が1980年代後半に中国から輸入したと結論付けています。ただ、このような古い世代のミサイルは現代の米海軍におけるミサイル防御手段を考えると、ミサイル攻撃は実施される可能性はあるものの例えば米空母を沈める可能性は低いと判断しています。

▼中国製のシルクワーム
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一方で、最も驚異となると考えられるのは弾道ミサイルです。2019年5月のレポートでイランは150を超える短距離・中距離弾道ミサイルを投入できる可能性があるとしています。一方でアメリカ本土に到達可能な長距離弾道ミサイルに関しては北朝鮮と共同開発中と考えられるものの、制裁と輸入制限により高度の弾道ミサイル配備計画は進展が遅れているとしています。


今回のアメリカの攻撃によりアメリカを対象としたテロが大幅に増加し、かつ長引く可能性が高いとみており、長期的に見れば湾岸地域ので軍事的対立、つまり戦争よりもテロ対策などにかかる費用が逆に増す可能性があると指摘しています。

*抄訳したものを掲載しています

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