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連日報じられている中国の新型コロナウイルスに関して、初動対応に問題があったのではないかという指摘がされているのですが、一方で先日中国の最高指導機関は国内のほぼ全域に対して警戒レベルを最高段階に引き上げる決定がされたと報じられています。

韓国メディア朝鮮日報によると、現地時間25日午後9時、中国の最高指導機関にあたる中国共産党中央政治局常務委員会会議が開かれ中国全体の31の省(直轄市の4つの自治区5個を含む)のうち30の省に対して公共衛生警報を最高段階に高めたと報じています。

티베트 뺀 中 전역이 전염병 감염…시진핑 “현재 가장 중요 업무” - 조선닷컴 - 국제 > 중국

記事によると、最高段階に高められたのは中国では西側に位置するチベット自治区の除く全ての省で対象となる人口は14億人のうち13億人です。合わせて今回の対応に合わせて感染症予防対策の専門チームを設立したとしています。

なぜこのような極端な対応になったのかについては会議が開かれた25日午後9時点での感染症数は少なくとも1355人となり、感染者(発症者)はチベット自治区を除く全ての省で確認されたためだととしています。

今回の会議は日本で言う元日にあたる春節の1月25日に行われたという異例のもので、現在新たに27日以降は中国国内からの海外への団体旅行(一部個人旅行)を全面停止するなど対策が発表されています。また、発生元とされる武漢市では公共交通は既に停止されているものの、26日以降は一般乗用車の走行も禁止する措置が取られます。
これに関しては市民生活に影響がでないように地域ごとに最大で5台ほどの無料タクシーを手配するとしているものの混乱は避けられないと考えられます。

中国国内では新型コロナウイルスに関して、特にネット上では政府の情報の出し方に問題があるという指摘以外も発症者と考えられる人間が病院で倒れている様子が投稿されたり「院内感染が広まっている」などの噂話も数多く出回るなど不安と不満が徐々に高まっている状況です。