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28日午後、日本国内で新型コロナウイルスの感染者が多発している武漢市から来日した観光客らを乗せた日本人のバス運転手が初めて人人感染が確認されました。ただ、中国人観光客やバス運転手に関して日本国内の複数箇所に滞在、宿泊していたものの具体的な場所などは明らかにされていません。

28日午後に厚生労働省および奈良県は日本人で初めて人人感染が発生したことに関し記者会見を開いたものの、感染したバスの運転手および、感染元となったバスの乗客らについて現時点でどこの事業者のバスなのか、またバスの立ち寄り先など具体的な情報は一切あかされることはありませんでした。

特に奈良県側の記者会見では記者らが聞き出そうと幾つか質問が行われたものの、奈良県側は「回答は差し控える」「差し控えたい」という言葉を連発。理由としては「個人情報保護や風評被害防止の観点から」などと説明していました。

一方で、厚生労働省の記者会見ではこのバスの運転手がいったいどこの国の国籍なのか、それすらも明かさないという状態が続き、記者らが追求するような質問が続いたことでようやく「日本人」ということを明らかにしました。

新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(6例目)

現時点で明らかになっているバス運転手の行動については武漢市からの観光客を乗せた乗客を1月8日~11日は乗客31日とガイド1人12~16日は29人とガイド1人を乗せていました。更に18~22日には大連の中国人ツアー客を乗せたバスを運転していました。


バスの運転手は14日時点で他人に新型コロナウイルスを他人に移すであろう咳などの症状を見せ、17日に初めて奈良県の医療機関を受診したものの新型コロナウイルスとは診断されず返されます。発症していた男性は自宅から自家用車で通勤していました。
従って8~11日に武漢市からの観光客の中に新型コロナウイルスに感染者がいたと考えられるものの客の中に明らかに肺炎の症状を見せる人はいなかったとしています。現時点で感染源がわかっていないことから厚生労働省は人人感染の可能性はゼロではないとしているものの、そのような表現は用いていません。

バス運転手との幅広い接触者は104人でうち濃厚接触者は18人としており濃厚接触者は医療従事者や家族らを含めた数となっています。この濃厚接触者の18人についても現時点でどのような行動をしているのかは明らかになっていません。