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中国で依然として猛威を振るう新型コロナウイルスに関して、世界保健機関(WHO)の事務総長は新型コロナウイルスの感染予防薬、いわゆるワクチンに関しては今後1年半以内に準備できる可能性があると報じられています。

三種混合ワクチンやインフルエンザワクチン、肝炎ワクチンなど人体に有害な微生物やウイルスに対して予め感染を予防するワクチンが存在していますが、新型コロナウイルスの感染を予防するワクチンに関してWHOの見解によると、最初のワクチンは18ヶ月以内に準備することができると発表していると報じられています。

WHO 사무총장 신종코로나 첫 백신 18개월 내 준비될 것 | 한경닷컴

本部のあるスイス、ジュネーブで開かれたWHO、テドロス事務局長が出席した記者会見で「開発するには時間はかかるだろうが、私達はいつまでも無防備状態ではない」、「私達が今、合理的な証拠に基づき投資を行えば新型コロナウイルスの発病を防ぐ現実的な機会を得ることができる」と述べました。また、「この投資を行わなければ、遥かに多くの感染が発生し高い費用を支払わなければならないことになる」とも指摘しています。

グテーレス事務総長は新型コロナウイルスに関して、既に6万人近く感染し1000人以上が死亡していることに関しては「ウイルスはどのテロリストの行動よりも強力な結果を招くことになる」とし、国際社会に対して6億7500万ドル(約740億円)の支援要請を改めて求めたとしています。


今回のWHOの見解からも少なくとも現在時点で、新型コロナウイルスの感染を予防するにはワクチンのあるインフルエンザなどとは異なりマスクや手の消毒以外方法はないということになります。また感染し発症した場合も現時点では専用の治療薬などは存在しておらず、対症療法と人体の免疫力によりウイルスを撃退するという方法が取られるということになります。

新型コロナウイルスがどの程度世界に拡散するのか、より高い致死率のあるウイルスに変異していくことも考えられ、最悪の場合ワクチンが登場するまで国際社会に混乱を引き起こす可能性もゼロではない状況です。