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日頃の食生活や運動の怠り、そして遺伝でも引き継がれる糖尿病。高血糖になるのは膵臓が分泌するインスリンの量に原因があるのですが、米大学はこの膵臓の働きを根本的に治療することができる夢のような治療法に関して、マウスによる新しい試験に成功したという内容が報告されています。

食後に血糖値が異常に急上昇してしまうことで血管などを傷つけ、失明や脚の切断または腎不全などを発生させ、最悪の場合糖尿病が原因で死に至るというある意味で不死の病の一つです。

糖尿病は白米やうどん、ソバ、パン、お菓子、スポーツドリンクなど糖質を多く含む食品を食べ続け、かつ運動をほとんどしていないことで生じるのですが、今回どのような方法で根本的に膵臓機能を復活させることができたのでしょうか。
ミルマン氏はヒト幹細胞を膵臓のベータ細胞に変換する方法を数年前に発見、そのベータ細胞は高い血糖値に晒されるとインスリンを分泌し始めることがわかっていたものの、当時は血糖値をうまく制御できるところまではたどり着けていませんでした。
Nature Biotechnology誌に掲載された研究結果によると、最新の研究では1デシリットルあたり500mg(人間では致命的レベル)の血糖値になっているマウスにインスリン分泌細胞を投与したところ、2週間以内に血糖値の改善がみられ、9か月にわたり正常な状態を維持したとのこと。

幹細胞治療の新手法で糖尿病が「機能的に治癒」。マウス実験で9か月間血糖値が正常化 - Engadget 日本版
ここで重要になってくるのはインスリン分泌細胞です。記事では人間の糖尿病患者の場合、インスリンを分泌するベータ細胞(つまりインスリン分泌細胞)を10億個投与する必要があるいいます。しかし、投与したものが全てベータ細胞に生まれ変わるものではないため最低でも12億5000万個の投与が必要になってくるといいます。

投与するベータ細胞はヒト幹細胞で教授はこの無駄になる2億個あまりの細胞をどのようにして減らすことができるのかを研究をしており、今回新しい手法を用いて別の細胞に変化してしまう細胞をより少なくたものをマウスに投与し試験に成功したということになります。

もちろん、ヒト幹細胞による糖尿病の治療は来年にも人間に適用されるのかというとそうではなく、まだまだ先の長い話だということが記載されており、今後はより大型の動物で同様の研究を行い最終的には多くの糖尿病患者の救えるよう研究を進めていくとしています。
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